[コメント] モンド(1996/仏)
数々の思わせぶりな音楽やショットなど、深読みしようと思えばどこまでもできそうなシュールなファンタジー。けれど、ここはまず(少年の名とも掛詞になっている)MONDE(世界)として、ただただその美しさを受けとめたい。
彼は誰だったのか、そもそも「人」であったのかどうか、だなんて考えずとも、答えは全て石をめくった裏にある。
「いつまでも、たくさん。」
自由であるということとマイノリティであるということは、決してイコールでは結ばれないはず。そして、彼らがどんなに追い立てられようとも、根源的なものまでは奪えないはず。
なぜならそれは「いつまでも、たくさん」だから。
失うことをおそれて奪うのではなく、失うことを気にせず与えればよい。
「世界」はこんなに美しいのに、私たちはどうしてそれを(すぐに)忘れてしまうのだろう。
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