[コメント] アザーズ(2001/米=仏=スペイン)
映画を見終った人むけのレビューです。
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確かに、企画段階では斬新な話であっても、公開前(しかも撮影前?)に似た企画、似たオチの映画があれば、それは、ほら、その時点で一変させるか、中止するかの二者択一になるしかないよね。「似たって言っても違う視点じゃないか!」という製作側の怒り。作り手の視点は違っても、客観的な視点は非常に近い。これは反省せよ。ま、あれよりはおもろかったし、だいいち主役の演技の気合が違う。キッドマンめちゃめちゃ頑張ってた。っつーか、似合ってるし。20世紀初頭のイギリス女には見えんけど。かたや、○○ー○はねぇ…、って感じ。ドカーンと飛び跳ねたし。2回も。
やっぱり前半で、ばあちゃん達が「あんたらは死んでんだよ!」と秘密を明かすのに、絶対に信じないキッドマン親子。だって、メシだって食うし、夢も見るし、エッチだって出来るんだもん。死んでるわけないじゃん。そして目に見えない霊者(生きている人々)がさまざまなポルターガイスト現象を引起す、その恐怖との戦い。幽霊が恐怖する映画。映画の上では生きてる彼等はずっと見えない存在にした方がいいのに。オチはやっぱり自分達は死んでいるんだと納得した上で、「This is ours」(かすれ声) 。
あ、あるいは、あのばあちゃん達も死んでるって知らないって方がおもしろいか?皆して、恐怖との戦いの中、やたらと、霊者が「あんたらはもう死んでいる!成仏せよ〜!」と攻撃してきて、死んでる自分達の写真を見せられたりして「ぎえ〜〜〜〜〜!殺される〜!」と、最後の最後まで、自分の死を信じないの。で、最後のエンドロールで「This is ours」(かすれ声) 。「FOR SALE」の看板を持ってくる。 ほら、うちら見てる側は最後の最後で「え゛?ホントに死んでたの?いやいや、そんな訳ないな。…いやいや、まてよ」と騙されるわけだ。だめ?たいして変わってないか?
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