[コメント] ターミネーター(1984/米)
映画を見終った人むけのレビューです。
これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。
公開当時、この映画をある種のラブ・ストーリーである、と評した文章を結構見た記憶がある。シュワルツェネッガーがリンダ・ハミルトンを追う姿が、愛ゆえにつきまとうストーカーみたい、って論でした。
ま、これは実はマイケル・ビーンのラブ・シーンにノックアウトされた女性の評論家が、その照れ隠しにやけくそで論じたもののように、今は思います。
というのも、当時思春期を迎えた私が、まさにマイケル・ビーンに、もうめろめろになっちゃったからです。俳優としての彼、というより、役としてのリースにね。だって、サラの身になったみて、「会う前から好きだった」という言葉。そして彼女のためなら、生まれた時代に帰りもせず命を失ってもいい、という覚悟で、命がけで自分を助けてくれる存在・・ロマンチック・ラブにあこがれる小娘には、これ以上ないほどの理想の男性像でした。
時は流れ、まあいろいろあって、恋とか男性とかに対する考えはそれなりに単純なものではなくなったりしたのですが、それでも、ふとあのころのマイケル・ビーンのことを思うと、ちくっと胸が痛くなります。
映画を見終わったあと、サラの人生を考えました。あれだけの相手とあれだけの約束をしたら、もうサラの人生は決まったな。(いや、とうに決まってるんだけどね、映画上)強くかっこよく生きるしかないでしょ・・と、私自身がサラになっちゃった気分で、「未来」に対してうちふるえるような気分になったことをよく覚えています。
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