[コメント] マルホランド・ドライブ(2001/米=仏)
嬉し懐かしい、これぞリンチなカラーに彩られながら、意外にもきっちり閉じられたループ。リンチ的な、と表現されるもの全てに対して彼が与えた答えなのか、そうじゃないのか。どちらでもないのか。はたまたどちらでも良いのか。
彼にとっての映画や世界というものが何なのか、それだけは確信できた気がする。きっと彼の住む宇宙では、毎日毎日何百万何千万の映画たちが、いたる所できらめきを放ちつつ生まれ、そして消滅しているのだろう。そのうちのいくつかを、リンチの目に美しく映ったいくつかを、消えてしまわないようにフィルムに焼き付けること。それが彼のお仕事。
私なりの論理的な解釈はある。ちょっと陳腐だけど、誰とも違う解釈が、ある。あるけど、それはしまっておきたい。私だけの解釈にしておきたいし、何より、リンチが私にそれを望んでいる。きっと。
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