[コメント] ターミネーター2(1991/米)
映画を見終った人むけのレビューです。
これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。
注・一部『ターミネーター』のネタバレを含みます。
私はアーノルド・シュワルツェネッガーの熱狂的ファンである。彼の出演作品は全てビデオを保管して、時折ニヤニヤしながらケースを拭いてみたりしている(怪)。当然パンフも全部揃えた。どんな小さな記事も切り抜いてファイルしている。彼の著書、関連書、またあらゆる資料を収集するのが私の生きがいとなっている。日本国内未発売のものでも海外から買ってしまう。ここまでいくと「シュワマニア」もしくは「シュワオタク」と呼ばれてしまいそうだ。事実そうかもしれない。そのうち「シュワルツネッガーの全て」などというカンチガイした本を出版しかねない自分が怖い。
こんな私であるからには、彼の最大のヒット作『ターミネーター2』をトコトン語らなければならない。(←イヤ、誰も語れとは言ってないが・・・)
実は私は、今作よりも前作『ターミネーター』をこよなく愛している。「MYベストシュワ映画」を3本挙げるとしたら、確実に前作は入るであろうが、今作が入るかどうかは微妙なところだ。・・・にも関わらず5点をつけたのは、この作品も彼の代表作と言える位素晴らしい作品に仕上がっているからである。
さて、この映画の成功の要因として外せないのがロバート・パトリックの起用である。 この役をスタローンやドルフ・ラングレンが演っても、筋肉同士のターミネーターの戦いなんぞ観る気がしない。また、前作でターミネーター役の候補だったランス・ヘンリクセンをもってきても、「何でオマエ生きとんねん!」というツッコミが入ったであろう。 無表情のロバートには、他の役者では真似のできない「目の表情」がある。これだけで充分だ。
それに加えて、世界中の女性から「キュート!!」と大歓声があがったであろうエドワード・ファーロングの起用も見事だ。彼に関しては「キュート!!」だけで充分だ。演技力には目をつぶれ。ド素人の彼を見つけてきたキャメロン、あんたは偉い!
また、リンダ・ハミルトンの変身っぷりも見事である。前作ではそれほど美人とも言いかねる単なる女の子だったのが、今作では、物凄い迫力と母性を兼ね備えた女戦士と化している。この努力は大いに買いたい。これだけで充分だ。こんな女に変身させたキャメロン、あんたは偉い!
さて、何故私が今作より前作の方が好きなのか・・・・。
やはり、インパクトが一番だろう。初めてヤツが登場した時には、そりゃーもう物凄い衝撃だった。私の映画人生を変えたと言っても過言ではない。
インパクトに関しては二番煎じだから仕方がないのは判っているが、今回はいかにも「シュワちゃんのシュワちゃんによるシュワちゃんのための映画」に仕上がってる点も少々残念である。
というのも、もともと「ターミネーター」とは、主人公サラ・コナーの物語である。サラの物語の中で、ターミネーターは脇役にすぎない、というのが私の考えである。勿論この作品でも、サラの人生、想いなどを大変丁寧に描いているものの、それ以上に「スーパースター・シュワちゃん」の見せ場が多すぎた。物語の方向を見失っているように感じた。
劇場公開版では、冒頭のマイケル・ビーン登場シーンがカットされたのも残念でならない。このシーンをカットしてしまうと、次にサラが取る行動(「息子に会わせて!彼に危険が迫っているの!」と暴れてみたり、後に脱走を試みたり)への動機が弱い。残念だ。なぜカットしたんだキャメロンよ・・・。一番有力な説である「キャメロンとマイケルが『アビス』撮影中に大喧嘩」説は本当だろうか、などと余計な心配をしてしまう。もしそうだとしても、フトコロ狭いよキャメロンよ!!
おっと。話が脱線してしまった。さあ、今から本編を追いながらのレビューに突入しよう・・・・と思ったら、もうこんなに長くなってしまった(大汗)。これ以上書いてもサーバーの負担になりかねない。それ以上に、誰もがもう読みたかねえよ、と思っているに違いない。
・・・ということで最後に。
私が最も怖れていた事態が起こってしまった。 今まで何度もポシャり、その度に胸をなでおろしてきた『ターミネーター3』が遂に完成し、もうすぐ公開されてしまう。 心配だ・・・とても心配だ・・・・。
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