[コメント] シン・レッド・ライン(1998/米)
戦場にもやわらかな光差し,さわやかな風が吹く。当たり前のことだけど気づかなかった。
大自然の悠久の営み,血も弾丸も硝煙もすべてをそっくり包み込む。
いつ果てるともなく続く殺し合いとは無関係。波間に落ちた木の実は静かに芽吹く。自然はいつもありのまま。
他方,諍い合い,戦い合うことが人間の本能・必然・ありのままであるのなら,この兵士たちの苦悩は何なのだ。
描かれたのは戦場の真実ではない。
極限においてなお時に哀れで時に滑稽な,人の本質そのものである。
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