[コメント] レクイエム・フォー・ドリーム(2000/米)
この監督の興味は今のところ「何を描くか」ではなくて「いかに画くか」にあるように思える。それも充分チャレンジングだし、意味もある。
お得意の「逆ステディカム」(演者さん重いだろうなぁ)を始め、多彩な演出・EDITをこれでもかと盛り込んだ意欲作。オトも回す回す。
前半のちょっとしたユーモアや温かさが、後半の奈落の底へ突き落とされるような感覚を、より一層救いようのないものにしている。
サラを演じるエレン・バースティンの存在感が強力。
個人的には今回の「ドラッグ」よりも、「π」の「カバラ」の方が魅惑的な題材。今作の方がより普遍的といえるのかもしれないが。原作も大御所だし。
一部の描写にクローネンバーグやリンチっぽさが見られるのは分かるにしても、小津っぽいバストショットはどうしたことか? 好きなのかなぁ?
いずれにしても、この元気さは貴重。次作も多分見に行くと思う。
P.S. …にしても、ジェニファー・コネリー…あぁ…立派…。
P.P.S. Sound MixのクレジットにKen Ishiとありましたが、あのケン・イシイ? 別人?
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