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[コメント] 太陽がいっぱい(1960/仏=伊)

「どうやって」は考えても「なぜ」も「何を」も考えなかった内省を知らない浅知恵の男の渇望と泥縄の日々を、あふれんばかりの輝かしい外光色で描いた傑作。
ジェリー

前半は揺れる海の上を舞台に、夢想の軽さと人生の不安定さを描き、後半は都市の路地を舞台に、超えようにも越えられぬ現実の堅牢さと見通しの悪さを描いたこの対比は痛いくらいに鮮烈。そして最後に海の陽光に戻る回帰も、映画らしい終結のさせ方。音楽のような映画だ。

(評価:★5)

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このコメントを気に入った人達 (5 人)緑雨[*] Ribot[*] けにろん[*] りかちゅ[*]

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