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[コメント] g@me.(2003/日)

主演二人の特性を活かせず演出に失敗。2.8点。
死ぬまでシネマ

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







犯罪サスペンスものとしては落第点となるテンポの悪さ。藤木のポーカーフェイスも『トリック』のイメージを引き摺った仲間と共に間抜けに見えてしまったのがそもそもの失敗。

作品を観て一貫して感じることは、画面の淡泊さ。それは予告篇の時から見られ、背景のない二人のカラミの画や、生活感の薄い佐久間(藤木)の部屋だけでなく、パンフレットやポスターにまで通じている。それは乾いた感じやシャープさには繋がらず、TVドラマの様に安っぽく見えるのはもう致命的だ。

思うに、こういった「crime-g@meもの」は犯人(=主人公)が非常に切れ者でないと面白くない。切れ者が追いつめられ切り返すからこそカタルシスも訪れるのだ。絶対一癖ある小娘(=仲間)の言う事を真に受けている処からもう映画は崩壊が始まっていた。

椎名桔平たちが4方から主人公を取り囲む(恐らく夢の中の)場面が観たかったのに、どうして本篇ではカットされているんだ!

(評価:★3)

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