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[コメント] 男たちの大和 YAMATO(2005/日)

全長263m、全幅38.9mの巨大不沈艦「戦艦大和」。巨費を投じて実物大スケールセットを作られた効果が見えない。ドラマ部分も今ひとつ。それもひとえに自分の鈍感さゆえか?
トシ

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







呉市に生まれ暮らしてきた自分にとって、「戦艦大和」はなにげに自慢と羞恥の間に揺れる存在だった。それを「新幹線大爆破」の佐藤純弥監督が映画化するというニュースを見る事と、長渕さんのテーマ曲を聞くことで完成度に対して一抹の危惧を持った。ゆえに劇場では観なかった。今更何を描くのか?という「戦争映画」全般に対しての不信感があったからだと思う。予感は的中。CG合成の違和感と見たことのあるような未消化人間ドラマ。

これからも、映画において反戦の心は語り継がれて行くだろうし、当時生きた人々の思いも描き続けられるだろうが、その伝えるべきものをきっちりと映像化することが責務なのじゃなかろうか?と思う。 戦闘シーンに必要な臨場感、緊迫感、それから生じる圧倒的迫力、ドラマに必要なディテールの積み重ね、エピソードの積み重ねにいささか不足を感じたこの映画に、主砲及び副砲に弾を込めるシーンのみ臨場感を感じた事を付く加えておく。

(評価:★3)

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このコメントを気に入った人達 (4 人)ちわわ[*] おーい粗茶[*] IN4MATION[*] Myurakz[*]

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