すべてが薄っぺら。

実際どう撮ったのか私は知らないが、とにかく潜水艦がちゃちい。ＣＧどころか単なるプラモデルにしか見えなかった。ウルトラマンの時代とどう違うのか？監督は特撮で名を馳せたらしいがそんなん見るほうは知らんし。最後のほうのローレライを切り離す所は明らかにプラモデルだ。（ケーブルを切り離す所ではなく、起動準備の際に伊５０７本体から切り離すのシーン。その後ローレライ起動）

それと妻夫木の友達はなぜに死んだのか。あの「抜けねえよ〜」はギャグでやってるのか？あれはボールを放せば取れるんじゃないのかい？原作にどう書いてあるのか知らないが、少なくとも映画のあの描写ではそう受け取るしかない。もしくは腕を突っ込んでいる間に爆発の衝撃でパイプが歪んだとか。そんな描写は無かったように思う。私の見忘れなら申し訳ない。

私的な意見だが艦長たちの乗る伊５０７は確実に撃沈されたほうがよかったのではないだろうか？それでなければ妻夫木たちを切り離した意図がわからない。あれは生き残るもの（未来を作る青年）と死ぬもの（戦争の責任をとる大人）との対比を出すためのものではなかったか。

さらに言うとこのことでしっかり責任をとる伊５０７乗員と責任放棄の軍司令部との区別もつくことになる。死ぬことだけが責任をとる道ではないのはわかるがあの状況ではそのほうがいいはず。

役者陣の話になるが、妻夫木聡って演技うまいか？ローレライの少女の演技もいただけない。柳葉敏郎はあの映画に合っていない。

とにかくこれで邦画は国民に恥をさらしたわけである。