[コメント] スタンド・バイ・ミー(1986/米)
My Private“スタンド・バイ・ミー”
この映画を観て思い出した…
12歳の夏、リトルリーグの遠征で福島に行ったこと。
心臓病の友人(←当然運動禁止)が「一度そういう遠征にいってみたい」とせがむので、コーチに頼んで同行させてもらった。遠征先のグラウンドの100メートルほど上の山腹に、谷を望む大きな鉄橋があった。友人の好奇心に引かれ一緒に近くまで観にいった。
橋の袂まで辿り着いたところで、友人は突然走り出した。つられて僕もでっかい鉄橋を駆け抜けた。
走ることを禁じられた少年と野球のユニフォーム姿の悪ガキが数百メートルの鉄橋を一気に走り抜けた。走っている間の記憶は「今、列車が来たら轢かれる…」「急がないと死ぬ…」それだけだ。かなり高い位置にあった鉄橋なので、下を見たら足がすくんでいただろう。
グラウンドに戻るとコーチのケツバットが待っていた。怖く・楽しく・痛い想い出。しかし、友人はなぜ走り出したのだろう?当時は気がつかなかったが、数年後少し成長した自分にはなんとなく判ったような気がした。「走ることを禁じられた心」は「何か」に向かって走り出したかったに違いない。
友人はその後、二度の大手術を経て通常の心臓を得た。走れる体を手に入れたのだ。
そしてなぜか今は極道へ…
また別の「疑問」が浮上する。彼は一体何に向かって走り出したのだろう?
そんな友人に一言、「Don'tスタンド・バイ・ミーNow 」
(評価:
)投票
このコメントを気に入った人達 (7 人) | [*] [*] [*] [*] [*] |
コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。