[コメント] ローラーボール(2002/日=独=米)
『ダイ・ハード』
この作品をはじめてみた時の興奮は今でも忘れません。緻密なプロットに生き生きとした役者の演技。そして何よりパワフルかつ大胆な映像。この作品で私はブルース・ウイリス、アラン・リックマンと共にあなたの名前もしっかりと心に刻み込みました。
この映画などあなたの名前で観に行ったようなものです。シチュエーションがシチュエーションなだけに肉弾アクションは少ないものの、大胆な映像は健在でまたしても唸らされたのをおぼえています。
少し肩透かしを喰らった感じでした。でもまぁ、主役が主役だししょうがないかと自分に言い聞かせたもんです。
そんな中「ポストダイハード」とうたわれた『スピード』が公開されました。確かに面白かったです。しかしダイハードの衝撃にはいま一歩及ばず、代わりにその時ヤン・デ・ボン監督の名を初めて知ったのです。聞けばダイ・ハードの撮影監督だったとのこと。私はあなたのことを尊敬しました。素晴らしい。こんな後継ぎを残すなんて、と。そしてこれからこの二人はそれぞれ素晴らしい作品を作っていくであろうと思うと心が震えたものでした。ところがそれは大きな間違いだったのです・・・。
『ダイ・ハード3』
ビックリしました。「雑」と言うのもはばかられるような御都合主義満開のプロット。何よりスピード感が全く無い。よもや「ダイ・ハード」の名を受け継いだ作品でこのような作品を作るとは、何か大病でも患ったのかとすら思いました。
そんな中、ヤン・デ・ボン監督も『スピード2』でやらかしてしまいます。そしてあなた達2人は奇しくも同じ年にそれぞれ『13ウォリアーズ』と『ホーンティング』という大失敗作を世に出してしまいましたね。私は劇場で見て頭を抱えてしまったのを昨日のことのようにおぼえています。この後ヤン・デ・ボン監督の名前は聞かなくなりました。でもあなたは今回の作品を世に打ち出してきました。それが今回の
『ローラーボール』
です。監督、安心してください。私はハナから期待していませんでした。気持ちとしては「毒を喰らわば皿まで」です。そしてそういう意味で期待を裏切らない作品でした。見事に何の後味も残さない脚本。ゲーム内容がよくわからない上に、スピード感の無いカメラワーク。効果の全く不明なバイクでの逃走シーンでのエフェクトなどどこをどう切ってもB級テイスト満開でした。そう、気付けば私は既にあなたの名前にB級テイストを求めるようになっていたのです。
しかしまだ!まだあなたの作品はB級に徹しきれていません。この作品もそうです。まだ高尚な匂いがする。大作気分が抜けきれていません。ここまできたら私が喜んで★1つをつける作品を撮って欲しいと私は切に願っています。それが嫌なら・・・・・・、
さっさとヤン・デ・ボンと手を組み直さんかゴルァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァッ!
毎回毎回クソつまんねーもんばっか見せやがって!
(評価:
)投票
このコメントを気に入った人達 (8 人) | [*] [*] [*] [*] [*] [*] [*] [*] |
コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。