[コメント] マッドマックス 怒りのデス・ロード(2015/豪)
活劇における「戦場の妊婦」というモチーフは、常套と云えば常套で、ありきたりでもあるのだが、本作のひねったところは、イモータン・ジョーの視点で見れば、胎児の奪還がテーマであり、そういう意味では、少し大げさな言い回しになるが、妊婦は「宿主」として機能する。
そして、活劇における「戦場の妊婦」は、通常は(『駅馬車』を筆頭に)、平和の、或いは幸福の象徴として描かれ、ラストまで温存されるものなのに、だ。このスプレンディドの扱いに、私は一番驚いた。
アクションシーンは、どれも良く設計されていると思うけれど、コマ落としとサブリミナル的な一瞬のフラッシュバックの多用は私は鬱陶しく感じる。コマ落としの多用に関しては『駅馬車』でさえ、あれがなけりゃいいのにと思っている。
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