★5 | 旅芸人の記録(1975/ギリシャ) | 「オイディプス王」と対象的な「エレクトラ」をベース。それにギリシャの歴史、現代をオーヴァーラップさせている。西洋ではエレクトラコンプレックスは大常識だが日本ではそうでもない。知識人風のご婦人が多かったけど、ホントご理解されたんでしょうか。 | [投票(1)] |
★3 | 害虫(2002/日) | うーん。狭いよね。広がりがない。それでどうしたっていうの。「リリーシュシュ」の方がテーマは似てても大人も切実に感じたよね。スケールかな。違いは。 | [投票(1)] |
★5 | インテリア(1978/米) | ベルイマンの影響大、というより憧憬感強し。一度創ってみたかったんだろうなあ。意外とまとも。でもこの一作だけ。照れ屋なのかなあ。 | [投票(1)] |
★4 | 3−4X10月(1990/日) | 何気ないシーンのこだわりがメチャ冴えている北野映画の2作目にして到達点。沖縄の白昼夢は色調の穏やかさと暴力との対比。ラストはゴダール的ではあるが、許そう。まぎれもない(ちょっと恥ずかしいが)青春映画の傑作。 | [投票(2)] |
★4 | コントラクト・キラー(1990/フィンランド=スウェーデン) | J・P・レオ。レオは年とった分翳りが出てきたね。タッチも、トリュフォー、メルビルと見間違うばかり。オマージュと考えてもいいのかな。嬉しい。いつもの暖かみの部分が少ない分映像はクールになった。淡々と今回はストーリーが動く。好きだなあ。 | [投票(1)] |
★4 | コンフィデンス 信頼(1980/ハンガリー) | 戦時下、特異の状況下での濃密な愛の物語。仮装の夫婦が次第に愛し始めるといういたって映画的な素材。単純なハナシだけに心の葛藤が面白い。ラストは男と女の違いだろう。男は愛しだすと純になる。女は強いんだ。けろっと変わる。ホント生命力あるね。 | [投票] |
★5 | 叫びとささやき(1972/スウェーデン) | ベルイマンの集大成。カラーがなぜか印象に残っている。ひょっとしてベルイマンの初めてのカラーだったか。20ごろの映画は今でも脳裏に残っています。彼はその後「自分とは何か。人間とは何か。」から離れ始め、ある結婚の風景(夫婦)、秋のソナタ(母と娘)、ファニーとアレクサンドル(劇場、これがラスト)と多少通俗的になる。 | [投票(1)] |
★4 | ラルジャン(1983/スイス=仏) | 若いときからブレッソンを見ていますが、これだけが波長がまったく違っています。静謐さがない。暴力的。余裕がない。遺作なんですよね。 | [投票(2)] |
★5 | 桜桃の味(1997/イラン) | 何故死ぬのに人の手を借りなければならないんだろう、というのがまず疑問。だから最初から女々しいんです。本当は死にたくないんだろう、と、突き放してみんな見ている。イランも熟成世界に入っているんですね。 | [投票] |