★2 | 忘れるものか(1968/日) | 裕次郎ありきの、非の打ちどころなきスーパーマン活躍映画。星由里子もわざわざ東宝から借りてきたことに配慮してか、腫物にさわるように扱い無難な演技をさせるのみ。スタッフにとって気を遣うばかりの二人の「ムードアクション」が面白くなるはずもなく、ミステリーを成立させる気などはなからない。つまらない裕次郎のギャグに腹を抱えさせられる刑事の悲しさ。 | [投票] |
★4 | 泣かせるぜ(1965/日) | 演出にも脚本にも新味はなく、下手をすれば凡庸ないつもの日活アクションに堕するところだが、結構楽しんで観られたのは「円熟」のせいだろうか。今となっては創られることもない海洋アクションものの、爛熟した桃のような甘さ。これは日活の歴史のなせるわざとして尊重すべきだろう。 | [投票] |
★3 | けんかえれじい(1966/日) | 愛する浅野順子を思い、いきり立つ一物を涙で抑えながら男の喧嘩道を突き進む高橋英樹は最高にカワいかった。だからこそあの終わり方は納得できない。 [review] | [投票(3)] |
★3 | 河内カルメン(1966/日) | 他の監督が撮れば「お色気アバンチュール・コメディ」にでもなろうものを、清順はこれを「トラウマ・セックス地獄めぐり」にしてしまった。やっぱりこの監督間違いなく基地外だ。 | [投票] |
★3 | 日本列島(1965/日) | 「戦後」だった時代の物語。しかし今なお、ある一国に全幅の信頼を寄せることの底知れぬ危うさを痛感させられる。リベラリズムを標榜する自分にしても、だ。 | [投票(2)] |
★5 | どですかでん(1970/日) | アニメーション、あるいはSFのような黒澤との違和感。 [review] | [投票(8)] |