「淡々とこなす男・平山秀幸の仕事」(ぽんしゅう)の映画ファンのコメント
水那岐のコメント |
やじきた道中 てれすこ(2007/日) | 三味と太鼓でガーシュインってのも乙なもの。落語好きなら一層楽しい。 [review] | [投票(1)] | |
必死剣 鳥刺し(2010/日) | 「美は乱調にあり」と謂う。この場合は、美は乱そのものにこそ在る、と言えばいいだろうか。平山秀幸監督久々の新作は、純白の反物に血飛沫を飛ばし、部屋いっぱいに転がしたような光景を見せてくれる。美醜のはざまにこの映画のアンビバレントな魅力は存在している。 [review] | [投票(1)] | |
マリアの胃袋(1990/日) | 范文雀のチープでグロテスクな末路があまりにも哀しすぎる。ここまで演じられると、彼女の相当な役者魂を感じずにはいられない。 | [投票] | |
ターン(2001/日) | 牧瀬里穂は30に近づいても初々しい。見かけが、ということもあるが感性が、だ。下手なアイドルにやらせたら陳腐になっていたかもしれないこの役を、牧瀬は物怖じすることなくやりおおせた。 [review] | [投票(4)] | |
愛を乞うひと(1998/日) | 不幸な時代のなかで語られる母子の凄惨な関係と、幸福な時代のなかで確かな信頼関係で結ばれた母子の旅。両者は父親を介して繋がっているように見えるが、実は母子家庭であること、父親の存在が希薄であることで結びついている。 [review] | [投票(3)] | |
しゃべれども しゃべれども(2007/日) | 不器用な役者には、不器用な役者を育てる土壌がちゃんと用意されるべきだ。国分太一は決して役者として一人前とはいえないが、彼の切れ目なしで演じたという「火焔太鼓」にはさすがに感心させられた。 [review] | [投票(8)] | |
笑う蛙(2002/日) | 抛っておけばいくらでもドロドロになりそうな人間関係を、大塚寧々がスッパリ斬り捨てて何事もなく終わらせる。まったく、天然であんな嘘のつける女性というものは恐ろしいものであります。サイレンみたいな喘ぎ声出しやがって、ねえ。 [review] | [投票(8)] | |
魔界転生(2003/日) | そこそこは観られる生真面目な作りの作品なのだ。佳品を造り続ける平山監督だけのことはある。だが、そこに下品と言われようとハッタリを持ち込む芸人魂がないのが惜しまれるところ。 [review] | [投票(1)] | |
学校の怪談4(1999/日) | グロテスクではなく、詩情。暴走する特撮ではなく、一本筋の通ったドラマを盛り上げる効果。誰も悪い訳ではなく、子供が子供の論理で怪奇現象を引き起こすからこそ、それは子供によってケリをつけられるのだ。このシリーズでも最も子供の心を大切にしている一編だろう。 | [投票(7)] | |
学校の怪談 GAKKOU NO KWAIDAN(1995/日) | 等身大の子供を描いて好感が持てる。意地っ張り、喧嘩、恋ともいえぬ淡い思い。特に最初から顔を見せていなかった女の子が… [review] | [投票(3)] |