朝丘雪路の映画ファンのコメント
ゑぎのコメント |
座頭市血煙り街道(1967/日) | 何といっても近衛十四郎。矢張り勝新の太刀を背を向けて受け止めるのにはあっと驚く。彼の殺陣は想像を絶する。またクライマックスのいきなり雪が降り出す演出も驚愕モノ。張藝謀『LOVERS』を見て納得しない人も本作の雪の演出は「これが映画だ」と納得するのではないか。もっとも全体にプロット構成の完成度は低い。 | [投票] | |
男はつらいよ 花も嵐も寅次郎(1982/日) | シリーズのキス・シーンで云えば、満男と泉の新幹線ホームの場面や桃井、布施のカップラーメンを食べた後のキスや長渕が志穂美悦子を押し倒すシーンなんかも印象深いけど、しかしダントツで忘れ難いのが沢田研二と田中裕子の観覧車でのキスだ。実にいい。本人達の気合も勿論なんだろうけど、やっぱり演出家の功績だと思う。 | [投票(2)] | |
かぐや姫の物語(2013/日) | 実はもっと「映画」のルールからの自由(それはいわゆる実写映画における撮影や編集の制限からの自由)を期待していた。そういう意味で瞠目したのは、矢張り誰もが驚愕するであろう、後半の、かぐや姫が御簾の中からいきなり逃げ出し、疾走し、山を駆け回る、ちょっと凄いスピード感の創出部分ぐらいなのだ。 [review] | [投票(12)] | |
瀬戸はよいとこ 花嫁観光船(1976/日) | 瀬川昌治作品の中でも人気作だと認識しているが、それってどうも自然保護とかフェミニズムといった社会性をプロットに取り込んでいるという観点で見た、一部の(いや多くの、かも知れないが)意見に過ぎないように私には感じられる。 [review] | [投票(1)] | |
女房学校(1961/日) | ファーストカットは暗い廊下。画面右下に黒電話がある。電話が鳴って、廊下の奥に山本富士子が現れる。このカットが、すごい斜め構図なのだ。 [review] | [投票] | |
嵐を呼ぶ楽団(1960/日) | 大阪。キャバレー「ユニバース」の舞台。これは当時のユニバース(味園ビル)を借りて撮影したのだろう。赤い衣装の雪村いづみ。火の鳥。バンドのピアノは宝田明。 [review] | [投票] | |
眠狂四郎 悪女狩り(1969/日) | 全編凝りに凝ったカットが続くが、特にアップが効果的に使われる。中でも捕えられ縄で縛られた雷蔵を久保菜穂子がいたぶるシーンで酒を口移しで飲ませるカットが口唇のエクストリーム・クローズアップ、さらに口唇だけでなく、雷蔵の耳だけのアップカットが続くという艶かしい演出は特筆すべき。池広一夫も侮れない。 [review] | [投票(1)] |