★3 | 痛みが見えそうで見えない。この戦時中の日常が、うまく想像しきれない。 (あちこ) | [投票] |
★5 | 目が離せなくなるとは、このことだ。キリシマの夏の日常が、心に傷を負った少年の視点を中心に、静謐な雰囲気のなか、実に淡々と描かれる。「戦争」を肯定も否定もすることなく、ただありのままを描いて、観るものに逆に突きつける。ゆったりした空気のなかにある、ピンと張り詰めたもの。一糸乱れぬ緊密な美しさがここにある。完璧だ。『ワンダフルライフ』で注目の小田エリカはじめ、女優がみな美しい。 [review] (ことは) | [投票(3)] |
★4 | 南国の有無を言わせぬダイナミックな自然のもとで、戦争は限りなく卑小な出来事に近づいてゆく。そしてだからこそ、個のレベルにおいてのその事実は哀しく深い。 [review] (水那岐) | [投票(8)] |
★3 | 戦争の悲惨さ、愚かさを一般市民の何気ない生活の中に、美しい景色と共に淡々と描いた、黒木和雄お得意の題材。['04.2.9MOVIX京都] [review] (直人) | [投票(1)] |
★3 | 印象的なエピソードは数あれど、やっぱり記憶に残ってしまうのは石田えりと香川照之の情事の場面なんだよ。まぁ、そんな奴は私だけなのかもしれぬが。 [review] (青山実花) | [投票] |
★4 | 地方のコミューンのエロスとタナトスの混在を描いて『祭りの準備』姉妹篇の趣があるが、男が不足する世界で枯れた原田が色気を抑え基軸となり世界をこちら側に繋ぎとめている。総じて女優陣も素晴らしいが、それ以上に特筆は田村演出の室内の夢幻光。 (けにろん) | [投票(2)] |
★3 | 題材を突っ込みすぎて、一人一人が十分描ききれなかった恨みが残る。この映画の最も優れた特徴は、家屋。あの日高家の家屋を始め、どの家屋も実に存在感がある。家屋撮影の最高到達点をマークした映画として私の記憶には残るだろう。 (ジェリー) | [投票(2)] |
★4 | 人間がどんな行いをしていても、自然はただそこに佇んでいる。それをどう思うかは人間側の勝手な理屈なのでしょうが、ここに切り取られる自然の美しさは残酷な美しさに見えます。 [review] (甘崎庵) | [投票(2)] |