★5 | 個人の幸せは国や社会が安定してこそ成り立つものだと思い知った作品。何気無いことで権利者に目をつけられる怖さ 底知れぬ不安と不気味さに慄いてしまった。何年も前に観たけど今だに印象が褪せない。 (ルクレ) | [投票] |
★5 | 市長(アフタンディル・マハラゼ)のシュールな言動が笑いを誘う。その滑稽さの裏に、良識のベールをまとった醜悪さが見え隠れし、この不気味な男を手放しで笑えぬ重圧が支配する。正に独裁。ときに場違いで、強引で、素っ頓狂な音楽の使い方も不穏を煽る。 (ぽんしゅう) | [投票] |
★4 | この作品がソ連崩壊を招いた映画といわれるのも頷けましたね。 [review] (TM(H19.1加入)) | [投票(1)] |
★4 | クソリアリズムを離れた寓意的でコミカルな権力の弾劾は、グルジアの民のせめてもの抵抗か。破天荒な市長と苦悩する息子を演じ分けたアフタンディル・マハラゼは、奇妙な仕草で民衆をあらぬ方向へ扇動し、歓喜の歌の絶えない平穏な地獄へといざなう。老婆の信ずる教会への道は、老婆のみならず街の成立に加担した総ての者達に用意されていない。 (水那岐) | [投票] |
★3 | 凡庸こそファナティックというのも、むべなるかなとは思うが、その路線からすると市長を虐待する話にしか見えなくなってしまって、どうも自分にはこのATG映画が苦手だ。 (disjunctive) | [投票(1)] |
★3 | 市長(集中権力)が皆のことを思えば思うほど、社会が歪んでいくところが恐ろしい。そして老婆が求める心の拠り所としての教会(宗教)が認められない社会は悲しいし、また怖い。ところでテーマには関係のない話だが、 [review] (KEI) | [投票] |