★4 | 痴呆を肯定するための助走のような清々しい映画。過去と出会うあの美しい奇跡でさえ、こちら側の勝手な希望なのかもしれないのだが。おむつエピソードとか主人公のエロおやじキャラも、「老い」という重さからこの映画を身軽にしている。 (まー) | [投票(1)] |
★3 | 「歳とったら当然ボケよるよね」とか「ボケるのも悪いことばっかしじゃなかとね」と変に深刻ではなく。あるがままを受け入れる姿勢がいい。又、あの頃はよくあっただろうが、ちえこ(原田知世)の生涯に涙する。 (KEI) | [投票] |
★4 | 記憶を失って想い出と親しくなる。想い出は零れ出して現実を侵す。赤木春恵のみならず、それは岩松了や大和田健介、そして私たちにも「見える」―『ビッグ・フィッシュ』における「法螺」のように、「痴呆の症状」に映画の魂を発見するさまが感動的だ。勾配の効いたロケ撮影もご当地映画の理想態を示す。 (3819695) | [投票(3)] |
★3 | 適度に軽さがあって観やすい。孫が良い子だ…。 (あちこ) | [投票] |
★4 | 確かに認知症という名称は我々の側からの負の呼び方でしかなく、みつえ(赤木春恵)は、まだ私たちには触れることも感じることも叶わない「豊かさ」を認知し享受しているのかもしれないし、そうあって欲しいとも願う。思いがカタチを結ぶ橋の邂逅の神々しいこと。 (ぽんしゅう) | [投票(2)] |