★5 | 老人映画、最近東西問わずやたら多い。日本人の観客が加齢化しているせいか、それともそもそもそれは世界的な現象なのか分からないが、老いをテーマにし、それは必ずとも深刻ではないという掘り下げ方は見事の一言である。 [review] (セント) | [投票(4)] |
★4 | 何だか理想的生き様を実践する岡野のスローライフがひたすら羨ましく、そういう主人公をベタつかず描けるのも森崎しかいないと納得し岩松も適役。老いれば人は過去に遡上し思い出に埋没するしかない。それを暖かく見守ることは簡単ではないのだ。 (けにろん) | [投票(2)] |
★4 | 大切なのは人に歴史ありという平凡な事実なのだろう。 [review] (寒山拾得) | [投票(3)] |
★4 | 前作『ニワトリはハダシだ』ほどのパワーはない。というか全く異なるタイプの映画であり、優しい優しい映画なのだ。題材から予想はしていたことだが、でも、森崎東らしい暴力性の発露、活劇性のキラメキをどこかで期待していたところがあり、少々寂しい。(もしかしたら糞尿譚もあるのかと...) [review] (ゑぎ) | [投票(3)] |
★4 | 確かに認知症という名称は我々の側からの負の呼び方でしかなく、みつえ(赤木春恵)は、まだ私たちには触れることも感じることも叶わない「豊かさ」を認知し享受しているのかもしれないし、そうあって欲しいとも願う。思いがカタチを結ぶ橋の邂逅の神々しいこと。 (ぽんしゅう) | [投票(2)] |
★4 | 記憶を失って想い出と親しくなる。想い出は零れ出して現実を侵す。赤木春恵のみならず、それは岩松了や大和田健介、そして私たちにも「見える」―『ビッグ・フィッシュ』における「法螺」のように、「痴呆の症状」に映画の魂を発見するさまが感動的だ。勾配の効いたロケ撮影もご当地映画の理想態を示す。 (3819695) | [投票(3)] |