★4 | 多分に寓話的導入からリアリズム世界になだれこむ訳だが舞踏人形と化した孫の愛らしさと独裁者の意外な処世テクがシビアな現実との緩衝となっている。それでも何万人も殺戮した男は惨殺されるべきとの思いを噛み殺し未来の希望に仮託したい。そういうダンス。 (けにろん) | [投票(2)] |
★4 | 北野映画を思わせるような、どこかユーモラスを感じさせながらも乾いたタッチで、残酷な寓話を描きつづけているのですが・・・ [review] (TM(H19.1加入)) | [投票] |
★4 | 子供にも充分理解できる、きわめて平易な寓話。しかしだからといって子供騙しにおさまることもなく、物語は衒学を避けてマフマルバフの訴えをストレートに表に出す。決して「お花畑」の住人の戯言ではなく、監督は混迷の母国にこそ必要な「負の遺産の連鎖」の撤廃を高らかにうたう。これは彼の真っ当な勇気こそを意味する血を吐くような叫びだ。 [review] (水那岐) | [投票(2)] |
★5 | むき出しの憎悪の中、独裁者と孫は逃避行を続ける。その旅の意味を理解していない幼い瞳に胸が痛くなる。 [review] (プロキオン14) | [投票] |
★3 | どうも腑におちない。独裁者もまた人なり、で良いのか。悪は悪だし、罪は罪だろう。寓話を語るまでもなく、現実に権利を奪われた民が苦境にあえいでいるのに。特権少年は何も知らずに、ただ踊っていればいいのか。世界中で子供の命が容赦なく奪われているのに。 [review] (ぽんしゅう) | [投票(1)] |