★3 | たとえば、生計の手段が絶えず疑義に晒されるような生活感のなさが、生活の物証を追及するゆえに、景物の質感は高い解像で捕捉される。これがモノクロと齟齬を起こしてますます作りごとめいてくる。 [review] (disjunctive) | [投票(1)] |
★3 | 少年の行く先々で出合う閉鎖的コミュニティの人達の精彩を欠いた虚ろな目と、少年の一貫して硬直してるかのようなでも精悍とも言える眼差し。必要最小限の会話で綴る「目は口ほどに物をいう」作品か。それいるか?な残虐描写はさておき、3時間近い間退屈しなかったのは、殺伐としながらも少年の心証風景とも違う、何故か絵になるショットが多数あったからかな。 (クワドラAS) | [投票(1)] |
★5 | 人間の生きる行為という事を考えさせられる。ユダヤ少年の苦難の生きざま、彼をむしろ黒子にして、我々人間の存在の奥底に潜む悪意という逃れることのできない想念を引きずり出し、そして暴く。何と人間は暗黒の生き物なのか、と。 (セント) | [投票] |
★4 | 沢山の動物が出て来る映画だが、その多くは殺されるためにある。イタチ、ウマ、トリ、ヤギ、ヒト。ネコとネズミは殺されない。また、窓、ガラス、ビンは、割られるためにある。そんな映画。 [review] (ゑぎ) | [投票(3)] |
★3 | なるほど、人種差別の愚を描いてここまで胸に迫る作品もそうはない。つぎつぎに通り過ぎる事件は惨たらしく、凄惨で物悲しい。英題を象徴する鳥の運命の物語は涙をさそう。だがこの中庸の点をつけざるを得ないのだ。つまりは [review] (水那岐) | [投票] |