民門敏雄の映画ファンのコメント
女次郎長ワクワク道中(1951/日) 忠臣蔵(1958/日) 凸凹太閤記(1953/日) すみだ川(1942/日) 腰抜け巌流島(1952/日) 怪猫呪いの壁(1958/日) 弥次喜多道中(1956/日) 紅蓮菩薩(1949/日) 血槍富士(1955/日)が好きな人 | ファンを表示する |
浪花の恋の物語(1959/日) |
金が敵の世の中でござんす、なるワンフレーズで観る者を考え込ませ、あとは東映美術の乱れ撃ち。有馬稲子の舞踊のトリッキーな様式美は、任侠映画や清順を二番煎じと知らしめるに充分の完成度。片岡千恵蔵の近松、何もできぬ文弱の哀れが印象に残る。 (寒山拾得) | [投票] | |
二人が惹かれあう所に説得力がない。入り婿と廓の女、共に縛り付けられた人生で通じるものがあった―と思うが、見えてこない。ただ男の実父の手紙「お前様は生来気短か者ゆえ、人付き合いに事欠きはせぬかと・・・」で男の性格の幾分かは分かり、又それを案じる心にホロリとした。 (KEI) | [投票(1)] | |
戯作者の近松を顛末ウォッチャーとして置いた脚本に大して効果を見出せないので、『近松物語』や『曽根崎心中』の劇的純度には劣ると感じてしまう。ただ、劇場や郭のオープンセットの贅には惚れ惚れし、それを支配する吐夢の大構えな力量を随所で感じる。 (けにろん) | [投票(2)] |