★4 | 昭和初期の設定を70年代に強引に移植したら兄妹の確執は一層の生々しさを獲得した。草刈が秋吉に牛乳を吹きかけるシテュエーションが白眉。ラストの秋吉久美子は正に独壇場で女優賞も無碍なるかなである。 (けにろん) | [投票(3)] |
★4 | ああ、秋吉久美子! (動物園のクマ) | [投票(1)] |
★5 | 戦前撮られた木村荘十二版は兄の父権は当然だった。戦後のナルセ=水木版は新民法下でこれを相対化した。今井版はさらにこれを反転させている。 [review] (寒山拾得) | [投票(2)] |
★4 | おお、秋吉久美子!。彼女の最高作にして草刈正雄唯一の快心作。草刈の肉体が発散する野卑パワーが容赦なく、秋吉の豹変居直りぶりも圧巻。そんな“野卑”と“居直り”の顛末に、終わりゆく時代を継ぐ者たちの良質の地縁と血縁を見い出す今井正の良心。 [review] (ぽんしゅう) | [投票(2)] |
★4 | この原作の設定を'70年代に置き換えるという行為は無謀だし、登場人物の名前といい人物設定といい無理があるが、それを補って余りある丁寧な演出で青春映画として再構築する事に成功しているし、題材として今井正にはこの上なくピッタリ。役者では何と言っても秋吉久美子の独壇場で、前半と後半の演じ分けも素晴らしい。['07.10.24ル・シネマ2] (直人) | [投票(2)] |