★4 | どこにでもありそうな地方都市での痴情事件をメカニカルな法廷ものとして組立て、尚且つ、事件の中から一種神話的な人間の根元性を抽出し得たと思う。新藤兼人脚本の良さもあるが松坂の情念と永島の生硬さの組み合わせの妙。助演も全て圧倒的。 (けにろん) | [投票(8)] |
★4 | 当時は本作の公開が『事件』。新藤脚本の秀逸さは言わずもがなだが、誰が主役かわからぬほど、全役者のアクを個性に昇華し切った野村演出が肝。が、結局は全てを凌駕する大竹。終幕間際の永島の独白に冷めるが、小粋なラストにはニヤリ。 (ナム太郎) | [投票] |
★5 | 裁判の持つ戯曲性を正攻法で拡大した傑作。丹波・芦田・佐分利に証人を加えた計四人で繰り広げられるジャム・セッション(台詞被りまくり!)は全てスリリング。西村・北林・森繁・渡瀬と皆素晴らしかったがそれも消し飛ばす程の大竹しのぶの超絶インパクト!冷徹な新藤脚本の功績も大。 (町田) | [投票(6)] |
★4 | 事件の隠匿者である当事者と、探る側の裁判官、検事、判事、そして真相の点を結ぶ証人者たちの三群を等距離で描くことで、いたって作劇的でありながらリアリティを失うことなく、人の意地が意志に達するまでの強さと、ある種の不気味さがあぶりだされている。 (ぽんしゅう) | [投票(2)] |
★4 | 佐分利信、丹波哲郎、芦田伸介に囲まれて萎縮した永島敏行が可愛そうになる [review] (TOMIMORI) | [投票(2)] |
★4 | 役者たちの掛け合いが滅法面白い裁判ものの傑作。 (赤い戦車) | [投票] |