★3 | 喰えなくてやめる程度の芸道ならやめてしまえ、という凡々たる感想しか湧かない。 [review] (寒山拾得) | [投票] |
★4 | 脚本も演出も既にして完成形とも言える序盤だが、芸道の筋を通すを第一義とする2人に惚れて恋して悶々の逡巡が薄いのでロジカルセンテンスで語られ過ぎる感。山田の口跡と長谷川の段取りがソリッドに反り合う中釜足が潤滑剤として機能してる。 (けにろん) | [投票] |
★5 | 長谷川一夫、山田五十鈴という花の主役二人の物語をここまでうまく回せたのも、佐平という脇役の設定と、それを演じた藤原釜足の見事な演技あればこそ。脇役がドラマを支えた傑作中の傑作としてずっと語り続けられてほしい。 (ジェリー) | [投票(1)] |
★4 | 山田五十鈴の、指で挟んだ煙草を口元へ持ってゆく仕草、煙を吐きながら人の話に聞き入る風情、吸殻をきゅっと揉み消す手つき、その格好良さ・コケットリー。それだけでも観る価値はある。 (淑) | [投票(1)] |
★5 | 通俗と崇高の差は紙一重であり、物語の中に真の悲劇と喜劇を同時進行で成立さることが可能なことを成瀬は証明している。しかし、これはただごとではないのだが。終幕、向き合った鶴次郎(長谷川一夫)と佐平(藤原釜足)の表情は感情を越えている。
[review] (ぽんしゅう) | [投票(4)] |