★5 | なめらかな美しさを湛えた、現存する小津作品の中では最初の傑作。小津はこの時点ですでに世界最高の映画作家と呼ばれるに足るポテンシャルを見せている。 [review] (3819695) | [投票(3)] |
★4 | 導入部には小津らしからぬ動的なサスペンス。外国映画風でもある。単純なストーリーに感情移入が容易ですこぶる面白い。素晴らしい短編小説を読んでいる感が強い。秀作。 (セント) | [投票(1)] |
★4 | この時期の小津は、カメラワークでは移動撮影の演出家だ。また、ローアングルの志向性は多少感じることもできるが、屋内シーンにおけるこのレベルのローアングルは、至極当り前のものだ。 [review] (ゑぎ) | [投票] |
★3 | いかにショットを積み重ね、ワンショットの中の被写体の重層感を演出しても無音の壁は厚かった。岡田時彦の「軟」と山本冬郷の「剛」、そして八雲恵美子の「優」のキャラクターが素晴らしいだけにもう一息の映画的パッションが欲しかった。 (ぽんしゅう) | [投票] |
★3 | 小津流和魂洋才として気合を感じた。そして数年後の『非常線の女』よりもいい出来。でも、これも和魂の部分がちょっと足引っ張ってるか。悩ましい。 (coma) | [投票] |
★4 | 闇の石造りの市街の逃亡劇から、いっきょに洋風の密室劇へ。これが日本映画かと思うバタ臭さ。モダニスト小津安二郎の最高作。 (ジェリー) | [投票] |