松田定次の映画ファンのコメント
紀ノ川(前編・後編)(1966/日) |
疲れた。こういう長編年代記物はともかく観たーっ!という充実感がある。加えて本作は撮影が秀。編集も上手い。前編で話が停滞して来た頃に後篇へ。岩下志麻が闊歩するシーンで又観る気に。その編集もラストは疲れが出て来たのか、小走りで終わった。製作、観客皆さんお疲れ様でした。 (KEI) | [投票] | |
家の封建に進んで従属する女が東山演じる祖母なら、近代国家の成立と肥大を陰で支える花(司)の奉仕は図らずも時代の礎となる。その先端を謳歌する娘(岩下)が母の無私に反発するのは必然ながら、主義はいつしか昭和の孫(有川)とともに茫漠たる大河に帰る。 [review] (ぽんしゅう) | [投票(1)] | |
ゆく川の流れは絶えずして、しかも、もとの流れにあらず。[三百人劇場] [review] (Yasu) | [投票(4)] | |
有吉原作の母娘ものとして『香華』と比較されると常識的とも言えるが、大河感を醸すノーブルさで圧倒的なまでに秀でている。何より成島東一郎の『古都』と双璧なカメラが絶品で、序盤30分で圧倒する。あとは司・岩下のリレーで万全な展開。 (けにろん) | [投票] |