★5 | これは敗戦後の邦画を代表する傑作だろう。飲み屋の瀬戸物が割れる音とともに字幕が崩れる粋なオープニングからラストの大井川の俯瞰ショットまで映画を作る喜びに溢れている。パンニング、トラベリング、ピント送り、フラッシュバック等技巧的にも凝りに凝った作りだが、それぞれ実に適確に用いられており驚かされる。 [review] (ゑぎ) | [投票(5)] |
★5 | 阪妻初体験。思わず「アタイを後添いにしてお呉れぇぇぇ!」と駆け込みたくなるほどこの出会いは大きい。日本男児はすべからく父ちゃんであれ! [review] (はしぼそがらす) | [投票(3)] |
★5 | リメイクされるに当然の「出来た」脚本はもとより、意図するところをアップで切り取る演出。そしてそれに堪えうる阪東妻三郎会心の芝居力。1945年、敗戦の年の映画制作。映画人たちの器量と力量にただただ感服する。 (sawa:38) | [投票(1)] |
★4 | 悪い人、嫌な人が全く出てこない稀有な作品だ。 [review] (KEI) | [投票(1)] |
★4 | 皆の衆が小皿叩いてチャンチキのシーンといい、ちょっとしたひねりの効いたセリフに気が利いた演技の連続といい。まさに、日本伝統芸能の範疇! [review] (ボイス母) | [投票(1)] |
★4 | 笑ってしんみり。いい話だな。[新文芸坐] (Yasu) | [投票] |
★3 | 決してスマートではないけれど、たとえ話がどんなに定型的であろうと観客をぐいぐいと引き付けて見せきってしまう役者力。浮世絵の「写楽」を連想する阪妻のケレン味溢れる動きや、無骨で滑稽な顔のアップ。これが映画における男優の華というものだろう。 [review] (ぽんしゅう) | [投票(4)] |
★3 | 話のつくりはオーソドキシーに徹するも良くできてはいるが、阪妻と息子の心の触れ合いが今観ると淡白で些か物足りない。もっと実の親子より強い絆を見せられなかったものだろうか?もっとも、暴れ者阪妻のエモーショナルな演技は絶品ではある。確信的に下品であり、なおかつ心底から湧き上がる感情の発露は賞賛に値する。それだけに予定調和は辛い。 (水那岐) | [投票(2)] |
★3 | 阪妻の魅力は満喫できるし、「父子もの」の数多の同系作と比してもベタつかない自我が確立された人々の話で気持ちいい。しかし、どうも、「血は争えない」ってのが血統書つきの平民の俺とすれば何か鼻持ちならない。 (けにろん) | [投票(2)] |