★4 | 任侠世界から仁義のなき世界へと移ろいゆく時代の境界という言葉が文字通り湾岸に並び立つ石油コンビナートで示現される。そして、「創造社」の2人の役者が旧き侠道の破壊者として登場するのも象徴的。的確な作法で深作は風穴を開けた。 (けにろん) | [投票(4)] |
★4 | まるで森崎東みたいな深作。全盛期に達する前にこの左翼的要素も切り捨てているのが判る。 [review] (寒山拾得) | [投票(3)] |
★4 | 戦後民主主義と経済復興の隠花としての背広ヤクザ(渡辺文雄/小松方正)の渡世では、着流しコンビ(鶴田浩二/丹波哲郎)の違和は滑稽にすら見える。そんな矛盾が確信犯的にスクリーンでせめぎ合う。安保闘争敗北の郷愁としての"60年代任侠幻想"の葬送。 [review] (ぽんしゅう) | [投票(1)] |
★4 | 軽やかに捨てよ。(私的深作欣二論その2) [review] (町田) | [投票(1)] |
★4 | 石油コンビナートを背景に最後の博徒が斬り結ぶ。このシーンから深作欣治の任侠映画への破壊工作が始まったとみていい。固定カメラによるオーソドックスな深作演出が見れる最後の作品。 (sawa:38) | [投票(1)] |
★4 | これや『狼と豚と人間』、『白昼の無頼漢』などを観ると、深作が決してカメラを揺らすだけの監督ではないこと、高度な職人的メチエを体得している演出家であることが分かる。縦構図もある、アクション繋ぎもある、長回しもある、役者の美しさも引き出す、更に深い陰翳が刻まれた映像。悪くない、むしろ面白いですよ。 (赤い戦車) | [投票] |
★3 | 明治時代から抜け出してきたような着流しのヤクザ二人(鶴田浩二、丹波哲郎)がサシで勝負!石油コンビナートの前で・・・。構図で明快に思想を語れた時代だった。 (ジョー・チップ) | [投票(4)] |