★3 | 冬冬の夏休み(1984/台湾) | 台北に住む小学生の冬冬は、夏休みの間妹とともに田舎の祖父母宅へ遊びに行く。そこで仲よくなった子どもたちや家の近所の知恵おくれの女性との交流、また叔父の出奔などの事件を通して、冬冬の一夏の想い出を叙情的に描く。 | [投票] |
★3 | はなればなれに(1964/仏) | 美少女オディール(アンナ・カリーナ)と知り合ったフランツ(サミー・フレイ)とアルチュール(クロード・ブラッスール)は、オディールの同居人が隠し持っているという大金を強奪する計画を立てる。ところが、この計画をアルチュールと同居する叔父が嗅ぎ付けてしまい…。 | [投票] |
★3 | 人生は琴の弦のように(1991/中国) | 琴を抱えながら旅を続ける盲目の芸人師弟。師匠は、琴の弦を1000本弾き切った暁には、琴の中の処方箋通りの薬を飲めば目が見えるようになると、かつて聞いていた。その通りにひたすら琴を弾く老いた師匠だが、やがてその1000本目が近付き…。 | [投票] |
★3 | リスボン物語(1995/独=ポルトガル) | 長旅からフランクフルトの家に戻ってきた録音技師フィリップ(リュディガー・フォークラー)の元に、親友の映画監督フリッツ(パトリック・ボーショー)からの手紙が届いていた。「すぐリスボンに来てくれ」。リスボンにやって来たフィリップだったが、フリッツは見つからない。フィリップは、ファド・バンド「マドレデウス」との出会いを経験したりしながら、フリッツの行方を探す。ポルトガルの巨匠監督マノエル・デ・オリヴェイラが本人役で特別出演している。[100分/カラー/ヨーロピアンヴィスタ] | [投票] |
★3 | 祝祭(1996/韓国) | ソウルに暮らす小説家(アン・ソンギ)の元に、母親が亡くなったという知らせが届いた。彼は急いで郷里の実家に駆け付け、葬儀を取り仕切ることになる。しかしその葬儀は、身内の話を小説にして有名になった彼を快く思わない親類や、この話を聞いてソウルから彼を追ってきた雑誌記者にかき回され、ただでさえ韓国の葬儀は長く大規模なのに、この葬儀はさらに輪をかけて混乱の極みに…。タイトルを「祝祭」としたのは「お葬式は輪廻転生の始まりで、また生まれてくる新しい命につながる」というイム・グォンテク監督ならではのヒューマニズムであるとされる。 | [投票] |
★3 | シバジ(1986/韓国) | 舞台は李朝時代の朝鮮。当時の豪族の間では、正妻に子どもができない場合「シバジ」と呼ばれる代理母に子どもを産ませる風習があった。そして、とある豪族の家でも跡取りに恵まれずに代理母を立てることになり、シバジの村から一人の若い娘(カン・スーヨン)が選ばれる。屋敷の片隅に暮らすことになった娘は、次第に主人を愛してしまうようになるが、やがて子どもが産まれた後、屋敷の空気は彼女には冷たかった。韓国の伝統的な風俗を一貫して描き続けるイム・グォンテク監督の一作。 | [投票] |
★3 | 楽園をください(1999/米) | 南北戦争時代のアメリカ。北軍による暴虐を目の当たりにしたドイツ移民の二世ジェイク(トビー・マグワイヤ)は南軍ゲリラ活動に身を投じる。この生活を通して、黒人ながら南軍のために戦うホルト(ジェフリー・ライト)や戦争未亡人スー・リー(ジュエル)らと出会ったり、仲間を戦闘で次々と失ったりしながら、ジェイクは自らの青春を戦争に捧げることに懐疑的になっていく。 | [投票] |
★3 | ザ・カップ 夢のアンテナ(1999/豪=ブータン) | 中国から亡命してきたチベット僧院で修行する若い僧たちは、3度のメシよりもサッカー観戦が大好き。ちょうどこの年は4年に1度のワールドカップの開催年、僧たちは禁じられている夜間外出を冒してまでテレビ中継を観に出るが、先生にバレてこっぴどく叱られてしまう。しかし決勝戦だけは何としても観たい彼らが考えついたアイディアは、テレビとアンテナをレンタルして僧院の中で観ることだった。監督・出演者は全てブータンの僧であり、僧院の協力のもと撮影が行なわれた。フィルムも当初はコダックを使う予定が、占いの結果によりフジカラーになったというこぼれ話も。 | [投票] |
★3 | 小島の春(1940/日) | 昭和初期、瀬戸内の島々を回ってらい病(ハンセン氏病)患者を診察する女医(夏川静枝)の物語。この作品の杉村春子の演技を観た高峰秀子が衝撃を受け、これをきっかけに演技について真剣に考えるようになったという逸話がある。[89分/モノクロ/スタンダード] | [投票] |
★3 | 安城家の舞踏会(1947/日) | 戦後の華族制度廃止で没落した安城家。次女(原節子)の発案で、屋敷が人手に渡る前の最後の記念にと、当主(滝沢修)は舞踏会を計画する。長男(森雅之)の婚約者(津島恵子)や安城家の元運転手(神田隆)などが招かれ、いよいよ舞踏会が始まる…。[89分/モノクロ/スタンダード] [more] | [投票] |
★3 | 暗夜行路(1959/日) | 謙作(池部良)は幼なじみの女性との結婚がまとまらなかった際に、自分は祖父と母との間にできた子であるという事実を知り衝撃を受ける。傷心を癒すために出かけた京都で、謙作は直子(山本富士子)と出会い、やがて結婚する。しかし直子との結婚生活の中には、またしても謙作にとって衝撃的な出来事が待っていた。「小説の神様」志賀直哉の原作の映画化。 | [投票] |
★3 | 昨日消えた男(1941/日) | 嫌われ者だった長屋の大家が殺された。長屋の住人、文吉(長谷川一夫)は芸者の小富(山田五十鈴)と共に調べ始めるが、目明しには逆に疑われる始末。同じく長屋に住む浪人(徳川無声)らにも嫌疑が向けられるが、事件はやがて意外な展開に…。[89分/モノクロ/スタンダード] [more] | [投票] |
★3 | 浅草の灯(1937/日) | 大正時代、浅草の街は映画館や芝居小屋の立ち並ぶ一大娯楽街だった。その中のオペレッタ劇場のアイドル(高峰三枝子)が、資金繰りに悩む女座長(杉村春子)によって成金のもとへ売り飛ばされようとしていた。彼女を守ろうとする団員ら(上原謙、笠智衆、斉藤達雄)は、劇場に出入りしていた画家(夏川大二郎)と共に一計を案じる。 | [投票] |
★3 | 按摩と女(1938/日) | 按摩の徳さん(徳大寺伸)が、また今年も山奥の温泉地にやってきた。そこで出会った謎めいた女性客(高峰三枝子)に、徳さんのみならず田舎から東京に戻る途中の男(佐分利信)とその甥っ子(爆弾小僧)も気をとられてしまう。そんな中、この温泉旅館で宿泊客を狙った空き巣事件が起きる。 | [投票] |
★3 | 俺に賭けた奴ら(1962/日) | チャンピオンを夢見てボクシングの門をくぐった青年(和田浩治)。順調に勝ち星を重ねてゆく彼の前に、やがて八百長を仕掛けるヤクザと手を組む、かつての名ボクサーが現れる。鈴木清順ならではのアクションが詰まった一作。 | [投票] |
★3 | 杏っ子(1958/日) | 小説家の父・平四郎(山村聰)を持つ杏子(香川京子)は、疎開先で世話になった亮介(木村功)と結婚する。しかし小説で成功を夢見る亮介は、物にならない原稿を書いてばかりでろくに働かない。苦労のかけられっぱなしの杏子と、高名な舅の存在が疎ましい亮介の夫婦関係に、平四郎は心を痛めるのだった。[111分/モノクロ/スタンダード] | [投票] |
★3 | 恋人(1951/日) | 京子(久慈あさみ)が嫁入りする前日、彼女は好きあっていた誠一(池部良)を最後のデートに誘う。この一日行動を共にし、話し合った二人が達した結論とは…? [70分/モノクロ/スタンダード] | [投票] |
★3 | 偽れる盛装(1951/日) | 京都は祇園の一角にある御茶屋(芸者置屋)が舞台。芸者の姉、君蝶(京マチ子)と、堅気の妹妙子(藤田泰子)の人生模様を絡めて描く。溝口健二監督の『祇園の姉妹』を下敷きにした作品とされる。[103分/モノクロ/スタンダード] | [投票] |
★3 | 虎の尾を踏む男達(1945/日) | 頼朝との確執から逃れる義経は、山伏に身をやつして弁慶(大河内伝次郎)らと共に北へ落ちのびる。しかしそれには、冨樫(藤田進)が守る途中の関所を通らねばならない。途中で雇われた強力(榎本健一)も加わった一行は、とうとう関で冨樫と対面する。この作品は終戦をまたいで製作されたため、戦中は内務省の、戦後はGHQの検閲を受けたが、黒澤監督と検閲官との行き違いから一旦オクラ入りとなり、7年間も公開が差し止められていた。[58分/モノクロ/スタンダード] | [投票] |
★3 | 浪華悲歌(1936/日) | 大阪の会社に電話交換手として勤めるアヤ子(山田五十鈴)は、会社の金を横領して逃げた父のため、社長(志賀廼家弁慶)に眼をつぶっていてもらう交換条件として彼の愛人になる。が、それが彼女の大いなる堕落の始まりだった。[71分/モノクロ/スタンダード] [more] | [投票] |