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のこのこさんのあらすじ: 投票数順

★5夜(1961/伊)モノクロの都会。降りていくエレベーターのカットにクレジットがあらわれ物語が始まる。倦怠期の夫婦が共通の友人を見舞う。じっと彼を見つめる妻ジャンヌ・モローと友人をなぐさめる夫であり作家マルチェロ・マストロヤンニは見舞いの後、別行動にでる。あてもなく街をさまよい妻は何を探しているのか? 日は暮れて夜のパーティに出かける二人。妻は独り黙ってパーティの喧騒を静かに見つめ、夫は魅惑的なモニカ・ヴィッティと心通わせる。たった一晩の夜会に人生がにじみだす。愛の不毛を描かせれば右に出るものはないミケランジェロ・アントニオーニが映し出す、とある夫婦の行方とは。[投票]
★5そして、ひと粒のひかり(2003/米=コロンビア)南米コロンビア。私生児を育てる無職姉と働かない母の女所帯の家族。それを17歳のマリアC・サンディーノ・モレノは支えて、仕事も過酷な単純作業の連続。その境遇の中マリアは耐え続ける日々を続けていた。突然、彼女に一攫千金の幸運が訪れるが、それ麻薬の運び人の仕事だった。米国移民J・マーストンが自ら追跡調査を続け南米からの移民の一部である”元運び屋”達の女性達リサーチの末に生まれた真実の物語のひとかけらがこの作品。マリアは”ラマ”と呼ばれる仕事で命を掛ける。彼女のたどり着く運命の果ては?2004年度ベルリン映画祭で主演女優賞、各国の映画祭で絶賛された"一粒"の女性の物語である。[投票]
★4マイアミ・ラプソディー(1995/米)デビッド・フランケル監督がウディ・アレンの作風をなぞったとも言える笑ってホロする複雑系コメディ。グェインサラ・ジェシカ・パーカーはTV業界で派手やかに成功に向けて頑張る、いわゆるワーキング・ガール。堅実な婚約者マットギル・ベロウズと関係を上手く持ちたい反面、どこかしら結婚に臆病になりがち。母ニナミア・ファローがいい年こいて若い男アントニオ・バンデラスと恋愛中だと知らせれてショックを受ける。本当の自分って?結婚って?悩むグゥイン。そこへ母の恋人アントニオ・バンデラスと思わず出会って語り合ってしまううちに・・。[投票]
★0モンスター(2003/米=独)実在した全米初の女性連続殺人犯であり死刑執行を受けた元売春婦アイリーン・ウォーノスの”その日々”を克明に追う。主演は本作で数々の賞レースを総なめした美人女優シャーリーズ・セロン。13キロの大増量&超ブス特殊メイクと渾身の演技は”ハリウッド一の美貌の主”セロンの片鱗も見せつけない。彼女と行動を共にするレズビアン恋人役をクリスティーナ・リッチが演じる。 [more][投票]
★0二十歳の恋(1962/日=独=仏=ポーランド=伊)その当時を代表する5人の監督による異色青春オムニバス。1作目はトリュフォーによる”アントワーヌ・ドワネル”シリーズの超短編。2作目R・ロッセリーニ、パパの七光りでこの短編に参加。なんて事ない三角関係を描写。3作目はゲー、都知事石原による「青春の過ち」映画。浮きまくる映像と題材。必見だ。4作目ドイツ編M・オフュルスによる映像綺麗。妊娠させてしまった男の根性映画。そして5作目アンジェイ・ワイダ作品。ふー、これがラストにして傑作。動物園で熊にちょっかいを出した女を心優しい男が救い出すが・・・その後の心のすれ違いを見事に描写。というオムニバス全盛期の奇妙な取合わせをご覧下さい。[投票]
★0華氏911(2004/米)前作『ボウリング・フォー・コロンバイン』でオスカー受賞。作品は大ヒット。一躍左派の時の人となったマイケル・ムーアの次なるターゲットは? 911テロの実行犯と目されるビン・ラディンじゃあない。誰? そう、世界一の超大国"アメリカ"大統領J・W・ブッシュである。大量破壊兵器は? イラク攻撃とフセイン逮捕してもWTC爆破テロの犯人は?? そんな素朴な疑問を世界中の人々が抱いている今、たった一人の巨漢がユーモアを身にまとい問題の本質を追う。「なぜ911テロ犯人捕まえないの? どうして?」 かくしてムーアの世紀の大追跡が始まった。この作品がそのカラクリを明かす。否、明かされるのか? [more][投票]
★0アメリカ帝国の滅亡(1986/カナダ)04年度オスカー外国語映画賞受賞作『みなさん、さようなら』は続編だった・・・。およそ18年前の正編が!ここに。カナダ・ケベック州の湖畔の別荘に男達が魚のパイの御馳走作りに勤しみながらあーだこーだのセックス談話。方や女性陣はマシーン・プール・サウナ・ジャグジーでエクササイズしながらのこれまたセックス話で談笑状態。そして皆が集う夜のディナー・・・。それぞれの思惑が迷いが入り交じりながら、さあ語り合おうじゃないか...卓上論の本音の本音の本音まで! そして待ち受ける衝撃までも。ドゥニ・アルカン監督の一筋縄ではいかない、知的文化人達の矛盾と悩める姿を美しいモントリオールの自然と共に映し出す。[投票]
★5ダミー(2002/米)30才、無職、親と同居、友達いない(イヤ、一人だけいるトラッシュギャル)・・・俺ってダメ人間だ。自覚したスティーヴンエイドリアン・ブロディ は起死回生テレビで観た古ーい映画で「オレのやれること」発見!それは・・・腹話術師になることであった。 職安のカウンセラーに気があるけど、何かオレこういうこと苦手だし・・・ダメ? とそんなスティーヴンとダメ人生を歩んできた姉イレーナ・ダグラス、唯一のダチミラ・ジョヴィ達が織りなす新たな日常。 日本未公開作、なぜか主演ミラ・ジョヴィ。しかし主役はパンツいっちょ(!)でダミー片手に腹話術師演じるスティーヴン役の エイドリアン・ブロディ! よろしく![投票]
★0ポリエステル(1981/米)今をときめく映画会社「ニューライン」が昔ジョン・ウォーターズ監督作品で儲けを出していた事。しかもこんな馬鹿馬鹿しいギミック(オドラマカード)に精を出していた事を考えれば古くさいバカメロドラマにお付き合いできるというもの。話は簡単。夫がエロ映画専門シアター経営で裕福な妻ディバインは2人のバカ娘息子との平穏な日々だったのに・・・襲いかかる不幸・不幸・・・ああ、不幸! 『渡る世間』なんて辛気くさい不幸! 匂い立つ不幸を共に必殺10種類の香り番号付きオドラマ!を手に取るがいい! 古典派メロドラマの振りして馬鹿っぷり際だつその出来映えに呆れ返って欲しい。それこそジョン・ウォーターズの意図するところ。常連イデス・マッセイ遺作である。[投票]
★0ラヴィ・ド・ボエーム(1992/仏=伊=スウェーデン=フィンランド)プッチーニのオペラ「ボ・エーム」にアキ・カウリスマキ激怒! 原作者H・ミュルジェールのオリジナル台無し! でアキ監督版「ボヘミアンの生活」が制作された。 ボヘミアン集う19世紀?パリを舞台に画家で東欧移民(だから訛っているのぉー)マッティ・ペロンパー はさすが芸術の都パリ!だからいきなり芸術家たちと意気投合! なんでお前はフランス語喋りながら奥手なのか? 大変無口だが心通じ合う恋人ミミイブリヌ・ディディとフランスパンをかじり、幸せなときを育み、アキ監督が尊敬するトリフォー作品の常連ジャン=ピエール・レオがパトロンになって、芸術家達のこれからも安泰になると思っていたら・・・世間の風は芸術家には冷たいもの。巨匠ジャン・ルノアールの影響が色濃いアキ・おフランス異色作。ラストには日本人の度肝を抜くあの曲が流れます。 [more][投票]
★0セックスと嘘とビデオテープ(1989/米)一見平凡で裕福な暮らしをしている夫婦、専業主婦のアン・アンディ・マクダウェルと弁護士の夫ジョン・ピーター・ギャラガー。 しかしアンはどうにもならない社会問題で頭を抱えてセラピスト漬け。 方や夫ジョンはアンの自由奔放な妹ローラ・サン・ジャコモとの関係を密かに楽しんでいた。そんなある日、ジョンの大学時代の親友グレアムジェームズ・スペイダーが10年ぶりに姿を表し、あろうことか、3人の関係の中に入り込んできた...。 これまた10年ぶり!に大舞台に復活のソダバーグ監督、若干26才での89年度カンヌグランプリ受賞作品である。 [more][投票]
★0ミスター・グッドバーを探して(1977/米)1970年代のNY 昼間は誠実なる聾唖学校の教師ダイアン・キートンが孤独の人生に耐えきれず、夜の酒場で真実の愛を夜な夜な求め歩く様をじっとり描き出す。米国の影が観る者の胸にずっしり。孤独な大人達の昼の顔、そして夜の顔。 ....若き日のリチャード・ギアのジゴロぶりが拝めます。[投票]
★4バーディ(1984/米)空を飛びたくて鳥に憧れぞっこんなバーディマシュー・モディーンとそんなバーディの大親友アルニコラス・ケイジはベトナム戦争でそれぞれの傷を負って病院に入院中。繊細なバーディが戦争体験から来るPTSDで苦しんでいるところを、アルと久しぶりに再会。かつての大親友アルはバーディーの心の傷を癒そうと必死になりますが....。 よくあるベトナム戦争の傷跡物語と思いきや、アラン・パーカー監督が独自の視点でさわやかな青春物としても鑑賞できる作品に仕上げてます。[投票]
★4夫たち、妻たち(1992/米)ミア・ファロー&アレンコンビ記念すべき(?)最終作品 仲良し夫婦ジュディ・デイビスシドニー・ポラックが突然「別居する」と宣言。動じない当事者2人より動揺するアレン・ミア演じる夫妻であったが.....アレンお得意の「セラピストに語る」形式で夫婦の内面をそれぞれなぞっていく。  公開当時アレンとミアの破局&訴訟による大スキャンダルがシンクロ、二人の私生活が反映されているともいわれて話題になった作品。結果いかなることに。ジュディ・デイビスの名演技が作品を輝かす。[投票]
★0私の中のもうひとりの私(1988/米)とあるNYが舞台。 50才を過ぎた哲学科の大学教授ジーナ・ローランズは論文を書くために1年間の休暇と、書斎用のアパートメントを借りる。ふと気付けば空気口を通じて隣りのセラピストの声が気になり始める。そして完璧なキャリアと満足な人生だったはずの日々を静かに振り返る...。 前作『セプテンバー』の傲慢な母親役のオファーを蹴って(ジーナは自分にはこの役には向かないと判断したらしい)再度、アレン監督による熱烈なラブコールに応えて本作品に参加。50才代のキャリアを持つ女性をまさに好演。本当に本当に彼女の内面を愛する男は?彼女の偽善を見抜く作家をジーン・ハックマンがロマンティックに演じる[投票]
★0ジョンとメリー(1969/米)恋人のいない若者にとって週末を誰と過ごすか?とても重要な問題。 偶然なことからジョンダスティン・ホフマンとメリーミア・ファローがNYの酒場で出会い、一夜を共にしてしまう。翌朝、二人はお互いに語り合いながら、言葉の裏に張り付いた「過去」や「自分の姿」を見つめ直す。巧みに回想シーンやら、想像した記憶の映像を盛り込み若い男女の心理を描く。アクションからロマンス作品までこなす職人監督ピーター・イエーツ異色作。 クインシージョーンズの音楽が何とも透明感あふれる空気を作り出して今観ても色あせないボーイ・ミーツ・ガール作品。[投票]
★0草原の輝き(1961/米)1920年代の世界恐慌前の米国 牧場主の息子パッドウォーレン・ベイティと貧しい家庭育ちの娘ディニーナタリー・ウッドは同じ高校に通い、相思相愛の仲だった。誰からみてもお似合いの二人。けれどもディニーは彼との関係をプラトニックなものとしてキス止まり。そんな関係に行き詰まったパッドは思わぬ事からディニーを傷つけてしまい...そして時が流れて世界恐慌の中で二人は再会するが...。本作でウォーレン・ベイティ映画デビュー。子役上がりで小娘役だけだったナタリー・ウッドが一気に演技派としても名を挙げるきっかけとなった一品。ワーズワースの詞のフレーズがタイトルともなり観客にとっても忘れがたいものとなった。[投票]
★0危険な年(1983/豪)スカルノ政権下インドネシアでの激しい内乱をラブロマンスを絡めながら、前線を追う新聞記者とカメラマン達のまさに「危険な年」を描く。 リンダ・ハントがリアルな男性レポーター役でオスカーを受賞。まさに異色のドラマである。[投票]
★0自転車泥棒(1948/伊)イタリアン・ネオ・リアリズモと呼ばれる作品群の代表作品。 第二次世界大戦敗戦後、名もなきシロウト俳優達が織りなす人間模様と、戦争の傷が痛々しい街の景色。何が飢えから逃れるために生きていく人々の群を作り出したのか?ビットリオ・デ・シーカ監督に映し出されるローマの街は映画タイトルが示すとおりの「事件」ではなく「人間の本質」に迫る「真実」。それが辛くて厳しくて厳しいこの作品に結晶。 [投票]
★0フェーム(1980/米)80年代頭NY名門芸能スクールに明日を夢見る若者が集まる。俳優、歌手、楽器演奏者、それぞれの夢が現実のふるいにかけられる瞬間瞬間が星のように散りばめられ、去る者と残る者が決められる。それら場面を名手アラン・パーカー監督が見事に一本の映画にまとめ上げ、その後のアクターズ・ミュージカル青春映画の手本ともなった作品。[投票]