★0 | 愛と哀しみの旅路(1990/米) | 第二次世界大戦下での日系人強制収容所へ送られるまでの日系二世りりータムリン・トミタと組合活動で結ばれたアメリカ人デニス・クエイドの人種の壁を超えた愛情物語。そして強制収容所へ送られ離ればなれになってからの過酷な日系アメリカ人達の差別と屈辱の運命をあくまで米国白人社会の眼差しから描く。 | [投票] |
★5 | ハリーとトント(1974/米) | 70年初頭米国 定年退職してNYのアパートに一人暮らしのハリーアート・カーニーはトントと呼んでいる猫と暮らしていたが、思わぬ事から息子と娘の住む全米各地を訪れる旅をすることに。 NY、シカゴ、ラスベガス...東から西へ進む、ハリーの道中を『ロッキー』の主題歌で一躍名をあげたビル・コンティの音楽がささやかに花を添える。 なんとアカデミー主演男優賞受賞作品である。 | [投票] |
★0 | 野いちご(1957/スウェーデン) | 孤独な老人医師イサクビクトル・シェーストレームは長年の業績を讃えられ名誉博士号を受ける朝に突然飛行機ではなく車で向かうと決心。息子の嫁イングリッド・チューリンと共に一路目的地へ走らせる。彼の振り返る人生は苦悩と後悔、迫り来る死への恐怖に満ちたものだった。輝かしい授賞式会場へ向かう心は暗かったが、道中思わぬハプニングやらに遭遇。難解で哲学的映画が多いベルイマン作品中では珍しいほど分かりやすいロードムービー。イサクの元婚約者と女学生2役をビビ・アンデルセンが演じ分けている。スウェーデン映画界の重鎮ビクトル・シェーストレーム監督の遺作。各国の映画賞を受けベルイマンの代表作とも言われる一品でもある。
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★0 | エビータ(1996/米) | ブロードウエイ・ミュージカルの大ヒット作で実在したアルゼンチンの伝説的大統領夫人「エバ・ペロン=エビータ」の不遇な生い立ちから、大統領夫人までに成り上がる様を『ダウンタウン物語』のアラン・パーカーが完全ミュージカル映画化。実際に映画化にするのに幾多の監督,主演女優の降板,変更が繰り返され,アルゼンチン側も国民的伝説人物の実話には難色を示すなど、映画化不可能と思われていた矢先、パーカー&マドンナコンビでの制作が決定。マドンナがかつて色目を付けていた?スペイン人男優アントニオ・バンデラスの起用も大変話題を呼んだ。撮影当時妊娠中だったマドンナの大熱演も話題に。劇中主題歌「YOU MUST LOVE ME」アカデミー主題歌賞受賞 | [投票] |
★0 | 妹の恋人(1993/米) | 自動車整備工場で働くベニーエイダン・クインは心の病で情緒不安定な妹ジューンメアリー・スチュワート・マスターソンの世話に明け暮れる日々を過ごしていた。そんな二人だけの生活も限界が見えてきた頃、ベニーのポーカー仲間との大勝負に妹ジューンは参加、その勝負に賭けられたのは、家族のお荷物な映画狂で風変わりなサムジョニー・デップの生活を引き受ける事だったが・・・いかに。それぞれの心の自立を巧みに描いた心憎い一品。『シザー・ハンズ』で個性的な演技を見せたジョニー・デップのさらなる芸達者振りが熱狂的ファンを喜ばす。 | [投票] |
★5 | 突然炎のごとく(1962/仏) | ヌーベル・バーグとかつて呼ばれたフランス映画の中でもゴダール『勝手にしやがれ』と並ぶ代表作。 20世紀初頭パリで小説家希望のオーストリア人青年オスカー・ウェルナーとフランス人新聞記者アンリ・セールが固い友情で結ばれる。お互いの文章を読んでは感動分かち、彫刻の趣味も一致するほど2人は趣味が似ていた。 そんなある日の午後の茶会で、2人が美しいと思った彫刻そのままの自由奔放な女性ジャンヌ・モローが現れる。大戦をはさんで数十年にも渡る奇妙な三角関係。なんと原作はこれが73才アンリ・ピエール・ロシェの処女作!ラウール・クタールの撮影、ジョルジュ・ドリューの音楽が美しい。初期フランソワ・トリフォーの傑作 | [投票] |
★0 | 逢びき(1945/英) | 裕福な人妻シリア・ジョンスンは週に一回、子供をお手伝いさんに預けて、列車で街に出て買い物やレストランでの食事、映画を一人で楽しむことを気晴らしにしていた。そんなある日、列車が来るまでの時間を潰す駅のビュッフェで目に入ったすすを、心優しい医者トレバー・ハワードに取ってもらい、それ以来、お話をするのを楽しみにするようになるが...二人はそれぞれ家庭を持つ大人であった。映画全編に流れるラフマニノフ「ピアノ協奏曲第2番」が映画をメランコリーに包み込む。ノエル・カワードの短編をリーンが珍しく小品に仕上げた作品。 | [投票] |
★0 | 今ひとたび(1989/米) | 自由気ままに夢を追う男テッド・ダンソンと高校時代の同級生だった遊び人の夫に心悩む貞淑な妻イザベラ・ロッセリーニによる、もつれながら、悩みながらお互いを心と心で結び合う大人のラブストーリー。その他恋のアンサンブルがちりばめられる。 アメリカで大ヒットしたフランス映画『さよならの微笑』のリメイク | [投票] |
★0 | 雨のなかの女(1969/米) | ある日突然、家出をした主婦シャーリー・ナイトが大学を放校処分になった元ラグビー選手ジェームス・カーンをヒッチハイクして雨のアメリカを車で走らせる...。若きコッポラ監督の静かな静かなロードムービー。 | [投票] |
★0 | 帰郷(1978/米) | 舞台は60年代アメリカ、ベトナム戦争のさなか。出征する夫ブルース・ダーンを送り出した妻ジェーン・フォンダは帰還兵士を看護するボランティアに参加する。あわただしく悲惨な光景の中で高校時代の同級生ジョン・ボイドと再会するが。戦場ではないベトナム戦争の悲劇を描いた作品。 | [投票] |
★0 | ダークマン(1989/米) | B級ホラーコミック映画を得意とするサム・ライミ監督がハリウッド屈指のキャスティングで放つ異色B級コミックホラーサスペンス(+ロマンス)作品。 驚異の人工皮膚完成に情熱を傾ける科学者ペイトンリーアム・ニーソンはその奇跡の完成を目前にして、ナゾの犯罪集団によって襲われる。命こそは助かったものの、婚約者フランシス・マクドーマンドには見せられない顔になってしまう。会いたくてもまだ未完成の人工皮膚では彼女のそばには長くは居られない...悲しみ、苦しみ、怒りが彼を科学者から、復讐のマントを翻す...「ダーク・マン」へと変身させたのだった...。 続編も制作された。 | [投票] |
★0 | グッバイガール(1977/米) | 全盛期を超えたミュージカル女優マーシャ・メイスンは男運が悪くまだ幼い娘クイン・カミングスが呆れるほど、男を見る目がない。
そればかりか、アパートには見知らぬ男リチャード・ドレイファスがアパートの権利を主張して、立ち退きさえ要求してくる始末。奇妙な同居が始まるが...。70年代後半のNYの空気が、オフオフ・ブロードウエイで明日へのスターへの切符をめざす熱気が伝わる、NY下町人情物語。アカデミー賞主演男優賞受賞というおまけも。 | [投票] |
★0 | ザ・コミットメンツ(1991/アイルランド) | 舞台はアイルランドの首都ダブリン下町。音楽で一旗揚げようと新聞広告にバンドメンバー募集広告を載せ、セミプロ?ソウルバンドを結成。その名もタイトル「ザ・コミットメンツ」。「アイルランド人はヨーロッパの黒人だぜ」などと結成当初は順風に乗り、サクセスも見えかけてきたが...。 原作は本作を自費出版で作家デビューしたロッディ・ドイル。監督は音楽映画など幅広い英国人アラン・パーカー。実際本作出演メンバーは地元の現役ミュージシャンであり、ボーカル役はソロデビューをマジで果たしている。 | [投票] |
★5 | バウンティフルへの旅(1985/米) | 戦時下のテキサス。故郷を離れて都会に息子夫婦と共に狭いアパートに暮らす未亡人ジェラルディン・ペイジ。嫁との折り合いも悪くて、どうにも昔の暮らしが懐かしい。そんなある日チャンスを見つけて、故郷バウンティフルへと向かうバスに乗り込むのに成功するが...果たして故郷にたどり着けるのか? 名女優ジェラルディン・ペイジの8度目のオスカーノミネーにして主演女優賞受賞作品。 | [投票] |
★0 | 居酒屋ゆうれい(1994/日) | 夫婦二人で営んでいた小さな居酒屋の主人萩原健一はついに、病弱だった妻室井滋に先立たれる。そうこうしているとお節介なご近所にお見合いでもしたらと勧められて断れずに見合いの席で一目惚れ。かくして若くてはつらつとした後妻山口智子との新しい人生...かと思いきや、前妻を看取る際の大事な約束を忘れていたのであった! 新婚初夜以降、成仏できずにさまようお節介な前妻に二人はとことん付き合う羽目になるが。 と奇妙な三角関係と、居酒屋に訪れる常連たちの織りなす人間模様。続編も制作されたヒット作。
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★0 | 恋におちて(1984/米) | 舞台はNY。とあるクリスマスイヴの日、それぞれ家庭を持つ2人メリル・ストリープとロバート・デニーロがお互いの伴侶へのプレゼントの本を取り違えてしまう。そんな偶然の出会いから気が合う友達に。そんな関係も次第に形を変えていく.... 1942年デビッド・リーン監督の名作『逢いびき』の現代版リメイク。 | [投票] |
★0 | インテリア(1978/米) | 完璧な母親であり、インテリアデザイナーとしても一流である母親ジェラルディン・ペイジが支配する完璧なる世界。そんな世界に変化が訪れた。ある朝食時、姉妹も集まるテーブルで引退も近づいた弁護士の父親E・G・マーシャルが「一時的別居」を提案するのだが...。
前作『アニー・ホール』でのアカデミー賞受賞と興業面での成功をバックについに挑む、アレンが敬愛するベルイマンの影響が色濃い、哲学的なシリアス家族関係劇。 公開当時、評論家からも手厳しくやられ、興業面でも今ひとつだったが、その後のアレン監督一連の傑作映画の布石ともなった一作。アレンが演出・脚本に徹した初の本人未出演作品でもあります。 | [投票] |