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掲示版: 話題「実話を基にした映画の意味」 (トシ)

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実話を基にした映画の意味
トシ2001年08月27日15時41分更新
よく「この映画は実話です」「This is true story」とタイトルに出る映画がありますが、 制作者の意図はいろいろあるんでしょうが、私は何の意味があるんだろうと思います。ストーリーがご都合主義のようにみえてもこれは実話だからとの言い訳のようにもとれるし、映画自体に 重みを持たせたいとの意図もあるかも知れませんが、ドキュメンタリーでない限りフィクションである訳ですから、このような但し書きは私にとって不要だけに止まらず、嫌味にしか受け取れないものとなっています。「これは実話です。」「だからなんじゃい。」というわけです。
Re: 実話を基にした映画の意味
わっこ2001年08月27日18時05分更新
トシさんの言う事もごもっともだと思います、私もノンフィクションの作品が伝えたいものはなにかと考えるとそういう風に思ったりします。しかし実際にあったことは確かだから私はどうしてもトシさんのようにまではいかないです、とりあえず私はノンフィクションを観た後は言い訳みたいですが実際にあった事件や人物の生涯とかの映画化した理由はこういうことがあったことを知って欲しいという風にとっています。その方がまだ気持ちよく観れるきがします。
Re: 実話を基にした映画の意味
らいてふ2001年08月27日19時48分更新
はじめまして。そうですね〜。たしかに映画自体の出来が悪いと、「実話だから…って言い訳?」って思っちゃいます。でもいい映画もけっこうありますよね。
もちろんドキュメンタリーではないのですから、映画的に脚色したところも多いのでしょうが、『アポロ13』や『クール・ランニング』を観たとき、映画そのもののエンターテインメントに加えて、登場人物のモデルとなった人たちへの敬意と称賛の念で胸がいっぱいになりました。
あと、当時子供だったので許してください。不覚にも『悪魔の棲む家』が怖かったっす(笑)。
Re: 実話を基にした映画の意味
おーい粗茶2001年08月27日21時43分更新
私も同じことを考えていたことがあります。ただ、ある古い作品で、作品内で「実話」という説明がなかったばっかりに(自分の見落としかも知れないのですが)、登場人物の設定の不自然さや、筋の展開の唐突さにうすうす勘付いていたものの確証が得られず、最後までもやもやをかかえたままの鑑賞となり、見終わったあと結局解説本のたぐいを調べて、やっと「自叙伝」が元になっていることを知ってすっきりしたということがありました。あらかじめ実話であることを知らされていれば、よけいな点でひっかからずに済むという効果はあるのかも知れません。ジュリアという映画だったんですけど、ジュリアも、その友達の「主人公」も、終始「あんたたちは誰なの?」って感じでしたねえ・・・。何の予備知識もなく観た私がいけないんでしょうけど・・・。
Re: 実話を基にした映画の意味
BRAVO30000W!2001年08月27日22時54分更新
ちょっとひねくれた見方かもしれませんが、「これは実話をベースにしています」などと書いておかないと、何か訴えられたりするとかないんですかね。ないか。 でも、結構「これは絵空事じゃないんだ。実際にあったことは次は貴方の身にもおこるかもしれんよ」とか「こういう人だっているんだ。理解してあげて」みたいに感じることはありますね。
Re: 実話を基にした映画の意味
AONI2001年08月27日23時42分更新
ハリウッドでは実話の大幅な脚色が当たり前になっていて、時に問題になっていますよね。スパイク・リーも、よくその事を問題にしてます。 だけど、「これは現実にあったことなんだよ。絵空事じゃないんだぜ!」と強く心をわしづかみにされる作品もあることは確かです。例えば、『ミッシング』や『遠い夜明け』etc.
Re: 実話を基にした映画の意味
トシ2001年08月28日08時22分更新
おっしゃる通り、最後に「これは実話です。」のひと言で、ショックが倍増する映画もありますね。ただその場合、映画自体の質が高く、但書がなくても十分感動を受ける映画に限られると思います。話は違いますが、『パーフェクト・ストーム』は実話なんでしょうか。ビデオでみて見逃したのかも知れませんが、実話でないならあんなエンディングは私は許せません。なんちゃって。
Re: 実話を基にした映画の意味
トシ2001年08月28日08時52分更新
私がこの話しを書かせて戴いたのは、予告編(ビデオが多いんですが)の最初で「これは実話です。」というナレーションやコメントが入っているものを多く見たからで、「それがどうしたんじゃー。」という思いがあったからです。私は絵空事でもいいから、いままで見たことのない、体験した事のない、聞いたことのない、想像したことのない映像を見たい聞きたい味わいたいのです。実話でも作り話でもかまいませんから感動したいただそれだけなのです。
Re: 実話を基にした映画の意味
トシ2001年08月28日09時11分更新
確かにおっしゃる通りで、予備知識があったほうが良い映画もありますね。このあいだ『存在の耐えられない軽さ』を見ましたがプラハのその当時の状況を知らないもんで主人公の置かれた状況がどんなもんなのか理解できませんでしたし、特に戦争を背景にしたり、戦争が本筋の映画は 歴史にうといためしっかりとした理解が出来ません、ちょっと悲しいですが。でもなんの予備知識もなしに見た方が楽しめる映画もたくさんあるので、まあいいか、と慰めています。自分の好きな分野であれば、ちょっとは知ってるんですけどね。
Re: 実話を基にした映画の意味
ピロちゃんきゅ〜2001年08月28日09時33分更新
おはようございます。この場合は初めましてでいいんだろうか?ところで『パーフェクトストーム』ですが、実話です。正確には実話を元にかなりいじったおとぎ話です。そこにつっこみを入れているコメンテータの方がちらほらいらっしゃいますが、ネタバレになるのであれですけど。muffler&silecner[消音装置]さんのコメントの通りだと私は思います(投票してないけど)。実話の映画ってーと、らいてふさんも取り上げてますが『アポロ13』などは実話であるが故に成り立っている映画ですよね。もしあれがトム・ハンクスじゃなくてブルース・ウィルスが出ていたら違ったSFになった気もしますけど、あ、笑い話かな(密かに見たいと思う)。という訳(?)で、始まる前とかに「これは実話です」って作り手側から公示されるって事はそれを知った上で見てくれよっていうサインなわけで、少なくとも彼らはその事実を知って見てもらった方が良く感じるはず!と思って言っているのでしょう。まぁ余計なお世話なものも多いですが、そこらのセンスも含めてその映画の評価に繋がるんじゃないっしょーか。長らく語って申し訳ありませんでした。
Re: 実話を基にした映画の意味
muffler&silencer[消音装置]2001年08月28日10時14分更新
こんにちは。名前が出たので呼ばれたと勘違いして「トンネルの向こう」から出てきました。
僕も予告編なんかで「感動の実話の映画化!」とかくると「身構え」ます。苦手なんですよね(好きなのは『ロレンツォのオイル』ぐらいですかね…)、実話ってだけで、物語そのもの自体には何もツッコミが言えなくなっちゃう。要は、レストランでハンバーグ注文して、そのハンバーグがマズくても「これはハンバーグじゃない!」とは言えない。…ワケわからん喩えでした…。
でも、『マグノリア』でのカフカのすあまさんのコメントには、不思議な「ゾクっ」を感じましたね。「なるほど、何でも起こりうるんだ」と。
究極のところ、映画にしろ小説にしろ、事実を100%再生することは不可能なんだし、厳密に言えばすべて虚構となるわけですねえ。あー、まとまらない…。
まっ、あまり深く考えず、「だからなんじゃい」スタンスで見続けていても、いつかは「おっ!こんなことが本当にあったんかー!」と、その物語の「迫真性」に圧倒され、心動かされることあるかもしれませんよ。ねっ?
Re: 実話を基にした映画の意味
トシ2001年08月28日13時42分更新
おっしゃる事はよくわかります。ただ私が言いたかったのは、すんごい事実を映像化したすぐれたドキュメントは見てみたい気もしますが、ただの「事実」を凡庸な映像でみせられて、「これは事実だから、感動しなさい、話がおかしかろうが、つじつまがあってなかろうが、しらんけんね、へんな評価は許さんけんね」とでも言ってるかのようなコメントがイヤだなあと思ったわけです。昔の映画にはその話が事実を基に作られたものであっても「事実」を前面には出してなかったと思います。最近の映画はその「物語性」に自信がなくなっているのでは?いいすぎでしょうか?
意味するモノは?
ボイス母2001年08月28日16時32分更新
最近多い、「この映画は事実を元にして作られたものである」の一言。 昔だったら、ワシも「あ、コレは実話がベースなんだ。ふ〜ん」と半身乗り出して真剣に聞き耳を立てて見ていた(?)ものですが、最近は年をとってしまい、より疑り深い性格になったのか、「いや、チョット待て!この話のナン%が事実なのだ!?」と思わずツッコミを入れながら見てしまいます。
ソレは多分、この「事実を元にした」という一文が「水戸黄門の印籠」のような役割をしている気になるからでしょうか? たしかに「事実」な部分もあるでしょうが、物事には多面的な部分もあるはずです。 「事実」とされるモノが「見る角度」「語られる角度」によって、当事者と第三者では全く意味が違うモノであるのと同じように。
(事実、『ジュリア』に対しては現実の二人の関係はまるで違っていた。主人公はとんでもなくイヤなオンナだったという証言も多いです)
「どのくらいの真実を伝えるか?」かと言うよりも、「どのくらいこの事実が映画化したとして、話が生きるか?」に映画製作者側の興味は向きます(当然、商売ですから)
より、感動的に多少の脚色も加えて、くれぐれも主人公が人種差別主義者だったとしてもおくびにも出さないように気をつけながら。 観客の同意と感動をより強いモノにするべく、話は練り上げられ、とっちらかった部分は払い落とされるハズです。
ですから、「事実の映画化」と言われても眉に唾をつけながら見る位の態度で丁度イイのではないでしょうか? ひょっとしたら、「コレは事実の映画化である」は観客に改めて「これは感動すべき物語なのですよ」という信号を送るためのスパイスの一種かもしれませんもの。
「事実を元にしたウソ話し」という映画があると言うのも十分に考えられる事です。 でも映画というのはおおむね、「トンデモナイうそ話」の中に「真実が宿る」ものでもあると、ワシは考えます。
同感です。
mize2001年08月29日03時18分更新
 同感です。最近、リメイクがやたら多いのも、つまりは才能のある脚本家が少ないって事ですよね。ですから、手軽にベストセラーの映画化、リメイク、そして実話の映画化にとびつくわけです。
 その中でもひどいのは『夢の降る街』ですが、元ネタになった人達が激怒したぐらいです。その改ざん具合にもし興味があれば、この映画でのコメントを見て下さい。
 つまり、いいネタを考えつく人がいないから実話にとびつくが、それをいいように調理する脚色家がまたいないんですよね。
 最近の新作情報をTVで見ても「あの●●に■■を勧めた男の実話」ぐらいの、殆ど一般人じゃん、って実話とか、『草の上の月』にしてもアメコミの原作者と女教師の話だけど、聞いた事もない人だし、フィクションの恋愛物としても中途半端だし。
 逆に才能ある脚本家、ニール・サイモンが友達から「同じ相手と4度も結婚した男がいるよ」と聞かされ、即座にピンときて、それ以上は言わないでくれと頼んだらしい。それだけ聞けば、もう映画のアイデアが浮かんで、余計な情報はいらなかったから。それが『あなたに恋のリフレイン』になったけど、彼らしい、洒落た大人の恋愛物になっています。あと『俺たちに明日はない』でも、クライドはインポテンツの設定ですが、どうもそんな事なかったらしいです。でも、かえって2人の関係がロマンチックというか、密接な感じが強調されて、斬新で良いアイデアだったと思います。
 ここまで考えてフト思うのは、良い脚本家たちも実際の生活からヒントを得ることが多いはず。友達の話や新聞記事や…つまり実話ですね、それをいかに自分の才能で、見る人にうったえる芸術にするかが脚本家としての腕のみせどころ。
 なのに、実話によっかかり、退屈な歴史の授業のように駆け足で羅列するだけ、または遠慮なくデタラメに変えるだけだったりする作品が多い。
 確かに、映画は歴史教科書としての存在意義もあるという人もいるけど、せめて芸術として成り立っていないと、伝わってこない。
 あと、『マネートレーダー/銀行崩壊』のユアン・マクレガー、『フェイク』のジョニー・デップなど、原作にある本人の顔写真より、たいてい美化されてますね。これは、別にいいですけど…。
Re: 同感です。
2001年08月29日12時13分更新
実際に最近、実話を元にした映画が多いのかどうかよく知りませんが、もしそうだとすれば、こんなこともあるんじゃないかな...っと考えました。
以前はお決まりのように「この物語はフィクションであり実在の事件・人物とは一切関係ありません」と断りを入れていたものですが、それでも実際の事件と似通っていればクレームがついたりするケースが増えてきた。 それなら始めから事実を元に再構成したものだということにしよう。要するに、映画化権としてお金が払われてるから、あとで揉めることが少ないってことです。具体的に個々の作品がそうかどうかは知りませんけどね。
ハワードは翻訳も出ているから、日本では小説家として知ってる人も多いと思いますよ。それと、『エイリアン』公開時に無名だったのはシガニー・ウィーバーくらいだったです。失礼ながら、ちょっと気になったので。
見たけどタイトルが…
黒魔羅2001年09月02日18時40分更新
 最初にヒッチコックが登場して、「これは実話です」とか言うやつ、何でしたっけ。
 リストを見ても思い出せません。ヒロインのさえないヒッチ先生の作品って、速攻忘れちゃうんですよね。えっ、速攻は副詞じゃないって?
Re: 見たけどタイトルが…
わっこ2001年09月02日19時11分更新
間違えられた男』だと思います、ヘンリー・フォンダ主演でヒロインは『サイコ』でジャネット・リーの妹か姉だったか忘れましたが姉妹を演じたベラ・マイルズです。最初にヒッチコックが出てきて「これは実話です」とかいってました、実話だったからヒッチコックにしてはラストより前半がスリル満点でしたね。
サンキューわっこさん
黒魔羅2001年09月03日19時17分更新
 あらすじを読んで思い出しました。これって白黒の作品ですよね。そういえば最後の方のシーンで「似てねえじゃん!」というツッコミを入れた記憶が…おっとこれ以上はネタバレ。
 ところで、わっこさんがリクエストしている『わたし純なのよ』っていうタイトルの映画がじつに気になる。どなたかごらんになった方いらっしゃいます?
Re: 意味するモノは?
おーい粗茶2001年09月06日13時32分更新
すっかり間があいてからの返信で「今更」のコメントになってしまい申し訳ありません。ボイス母さんに『ジュリア』の裏話を教えていただいて合点がいったのですが、自分の都合のいいように書ける(本当にそうなのかどうかは知りませんが)「自叙伝」なんて初めから眉つばものですよね。考えてみれば。「ノンフィクション」も同様。故意の場合はもとより誰かの目を通ってくることで、多面的な事実のある面が無意識的に落っこちてしまうことさえあるわけです。映画で「事実です」がクレジットされた場合、その額面よりも、それを入れた製作者側の背景にある事実こそを考えることが大切なのでしょう。(余談ですが『ジュリア』の主人公ってうすうすそういう人なんじゃないかって思って見ていたんで、今度こそ本当にすっきりした気分になりました)
わたしも純なのよ
黒魔羅2001年09月06日16時58分更新
「世の中には、2種類の映画しかない。抜ける映画と抜けない映画だ!」というデューク・エリントンの名言はまったくその通りで、実話であろうとなかろうとそんなことは黒魔羅にとってはどうでもいいことです。
 さて、実話というウリで10年くらい前に公開された『レナードの朝』ですが、「ロバート・デ・ニーロ/挑戦こそわが人生」を読むと、緊張病から覚醒した実在のレナードは女性に乱暴したり、人前でマスターベーションしたりする“困ったチャン”だったとのこと。映画ではそのへんのところはまるっきりフタしてあったよね。
 …女性に乱暴。
 …人前でマスターベーション。
 だったらデ・ニーロにわざわざ高いギャラ払わなくても、ぼくが出演してあげたのにねえ。カメラの前でふだん通りにふるまってりゃいいんだから。