[コメント] 花とアリス(2004/日)
この映画が怖かった。
桜の木の下に、死体が埋まっていると喝破した作家がいたが、少女の奥に潜む夜叉を発見した岩井俊二の目は恐ろしいほど冴えている。ここまで覚醒していることがひたすら怖かった。少女たちは花のように美しいのに、花そのもののようにあまりに自然すぎて怖かった。能という古典芸能が見続けたものを、能の描写に頼らずに、ようやく映画が表現できたという感じがする。そして、生気を奪われたのは、ここでも男たち。
(評価:
)投票
このコメントを気に入った人達 (8 人) | [*] [*] [*] [*] [*] [*] [*] |
コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。