[コメント] ビッグ・フィッシュ(2003/米)
子供に知識ではなく知恵をさずけるのは親の責務。知識とは「現実」であり、それそのものは決して力には成り得ないが、知恵は想像力という力であり「現実」を乗り越える術なのだから。子供を素敵な嘘つきへと導き育てられるのは、親の愛情と想像力だけだ。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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素敵な嘘つきとは、自らの夢を語ることができ、相手の夢が理解できる人のこと。
エドワード(アルバート・フィニー)の人生の間際まで尽きることのなかった息子への愛情は、すんでのところで息子ウィル(ビリー・クラダップ)へと受け継がれた。きっとウィルも自分の人生を賭けて、幼い息子を素敵な嘘つきへと導くことだろう。そして将来、その息子の隣には、微笑みながら素敵な嘘に耳を傾けてくれるサンドラ(ジェシカ・ラング)やジョセフィーン(マリオ・コティヤール)のような伴侶がいることだろう。
想像力(イマジネーション)が、小さな幸福を生むことを、そしてその連鎖が大きな平和を作ることを身をもって教えられるのはある時期人生をともに歩む親だけなのだ。ティム・バートンにしては少し物足りないファンタージーではあるが、そのメッセージは充分に伝わったし共感もする。ちょっと甘めの4点です。
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