[コメント] スパイダーマン2(2004/米)
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すげーよ!「侍Me」監督!アナタの思考回路はどうなってるんですか!?
アメコミ風のオープニングからして前作を上回るんじゃ?という期待を抱かせてくれる。アクションに関して言えばお腹いっぱいで、刻み良く最近技術を駆使したであろう場面を見せ付けてくれたのだ。やはり自分が目を見張ったのは、あの暴走特急(笑)で、少し過剰とも思われるピーター青年の姿は、何か『死霊のはらわた』のアッシュを連想させる。サム・ライミの作品は常に一生懸命なんだけども(失礼?)、一見バカそうでも、何か感動させてくれたり興奮させてくれる。こんな監督珍しい。事実、あの電車を力ずくで止めるという無謀なシーンはその通りだった。トビーの顔面アップは凄まじく、それを必死に応援する観客の姿には感動すら覚えた!
ヒーローとは何か。
大学生のピーターは学業に励みながら悪事を成敗することに命を賭ける苦学生。そこで生まれるのは「スパイダーマンとして、どのような人生を歩んでいけばよいのか」ということ。サム・ライミはそれをしっかりと分かっていらっしゃるようで、この細かなピーターの心理描写はアクションに引けをとらない見所の一つだと思われる。よりによって(?)、MJは女優として花を咲かせていた。前作と比較してみれば物凄い出世。恋愛感情もさることながら、彼らの2年間という短い間での成長がしっかりと描かれている。スパイダーマンもピーターも、年齢を踏まえてみれば、非常に大切な時期なんだな……と何故か痛感してしまう自分も(笑)
次なる敵は復讐に燃えてしまうハリーなのか?ウィレム・デフォーのカメオは楽しい。EDに近づくにつれ続編へのニオイが漂う。おそらくピーターとMJの関係も「ハイ、終わり」では無いハズで、ピーターを見送るMJの表情がそれを物語っているかのようだった。(そうだ、キルスティン・ダンストのお世辞にも美人とはいえない顔も好きな俺には大満足な出来でした。苦笑)
そんな訳で、留まることを知らないサム・ライミ。やはり、彼の映画であることは間違いなし。相棒のブルース・キャンベルも「Snooty Usher」としてクレジットしている。直訳すると「横柄な案内人」だ(笑)。まぁ個人的には、あの手術室のシーンでドクター役だと面白かったかも。あのシーンこそ、サム・ライミスプラッタ演出の本領発揮!という具合だったしね。
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