[コメント] スパイダーマン2(2004/米)
アニメヒーロー物としての最高峰を極めた感さえ覚える。笑い・涙・サスペンス・ロマンといった映画の娯楽的要素を全て網羅し尽くして、メリハリの効いた脚本。迫力満点の演技陣。サム・ライミの演出は頂点に達した。前作を見た人は必ず見るべし。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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約4割の座席を占めた観客がいなかったら、映画館で号泣しただろう。
日本版の原作(池上遼一)ではその暗い悩める青春像に、共感を覚えたものだけど、今回のこの映画には、人間として生きていく上での、基本的な共感を覚える要素が多く詰まっている。 こんなにストレートで良いのか?とは思うけど、「良いのだ」という強く肯定する心の叫び(つぶやき?)があった。
これほど直截的にコミカルで、サスペンスフルで、感動的な脚本は近来無かったろうと思うし、その脚本の良さを余すところ無く演出しつくした監督の手腕は、賞賛に値する。苦手なキルスティン・ダンストも一カ所だけ可愛いと思えるカットもあったし。
バンザイ!サム・ライミ。有難うサム・ライミ。凄いよサム・ライミ。
映画の半ばで、スパイダーマンであり続ける呪縛から逃れた主人公の日常を「雨に濡れても」の曲をバックにコミカルに生き生きと描写したシークェンスは70年代に青春を感じた世代にとって、なんとも言えない贈り物のような気がして、涙が出るほど嬉しかった。(事実となりのおじさん=自分よりちょっと上か?は、あの瞬間手をたたいて喜んだ)
全ての疑問、引きずってきた問題に決着を付けた今作で、途中ひょっとしてこれでオシマイか? とも思わせたが、どうやら次もあるようだ。 次回はこの傑作を超える作品を作らないといけない、という大プレッシャーがかかるであろう「サム・ライミ」監督に大声援を送りたい。
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