コメンテータ
ランキング
HELP

[コメント] スチームボーイ(2004/日)

イギリスで蒸気を発してボールの奪い合いと聞いて、ラグビーを思い浮かべてた私は間違ってたようです。ストーリーに全く魅力がない。
スパルタのキツネ

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







作品上、重要と思われるスチームボールの技術的な説明について、科学者が「中は高密度・高気圧なのじゃ」と同じ意味のことをわざわざ繰り返しているところからして馬鹿らしい。一定の体積・温度下では気圧と気体の密度の関係は一対一なんですよ! ボイル・シャルルの公式のボイルさんはイギリス人でっせ! この時点で技術的な内容は乏しい作品だと思った。2人とも科学者にしては愚か過ぎる。 作品としても科学音痴まるだし。

それにしても何であのボールはあんなに軽いの? 追われる少年はシャツの中にぽいっと入れちゃってるし・・・。「高密度・高気圧」なんじゃーないんですか? 蒸気は圧縮したからといって、軽くはならないですよ、大先生! もし超科学的に軽かったとしても、あの扱いではスチームボールそのものの存在を軽々しくしてますねー。ラグビーボールだって選手にとっては重さは軽くても、思い入れは軽いものじゃないでしょう。スチームボールを奪う気持ちと守る気持ちが必死に見えないんですよね。

とにかく、科学とスポーツの国、イギリスの設定を全く活かせていない。蒸気機関もラグビーもイギリス発祥なんだけどね。 え? イギリスらしく万博やスコットランドヤード、そして女王の描写があったじゃないかーって? はー、それで?(笑) 画的に綺麗だったのは認めますが・・・

あと、バルブを閉めたり開けたりして「ぷしゅー」と蒸気が吹き出るシーンが何十回もあったけど、それにどう感じろ、というのでしょうか? 蒸気マニアですか? え? もしかして蒸気が主役の映画? まー、でもですね、あれ観せられてるこっちの気力のほうがどんどん抜けていっちゃいましたよ!「ぷしゅー」とね。終盤のアクションも同じようなシーンの繰り返しで飽きちゃいました。それで最後のほうはウトウトしちゃったけど、我に返るとまだやってるの?てな感じだった。 相変わらず「ぷしゅー」だし。 その挙句に、科学は戦争の道具かって? もう好きにしてくださいよ!

(評価:★1)

投票

このコメントを気に入った人達 (11 人)トシ[*] takamari[*] ジョー・チップ[*] おーい粗茶[*] くたー[*] アルシュ[*] torinoshield[*] すやすや[*] Pino☆[*] 甘崎庵[*] 水那岐[*]

コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。