[コメント] GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊(1995/日)
物語はヒロインと擬似生命体の同一化による無責任なアウトロー志願の夢としか見えなかった。ネット世界への完全な埋没はそんなに心地よいものだろうか?
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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士郎正宗も押井守もファンではないが、一応娯楽映画の最低レベルを保っていることは認めておこう。だが、警察組織を描きながらそこに秩序めいたものが見えず、皆がみなおのれの使命を逸脱したかたちで遊んでいるようにしか見えないのはいかがなものか。『ブレードランナー』のデッカードのアウトロー性は最初からのものであるが、このラストのヒロインの「さて、どこへ行こうか?ネット世界は広大だ」との科白には少々呆れてしまった。彼女は実際何をしようとしているのか?コンピュータ生命に乗っ取られたヒロインは結局電脳世界に遊ぶしか生存価値はないのか。
これからインスパイアされたという『マトリックス』よりは数段上の世界観であるとは思うが、自分には受け入れがたい世界であることは否めない。もう少し自分は「今の人間」の幸福を信じたい。
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