[コメント] スウィングガールズ(2004/日)
女子高生!と想像を膨らませすぎた御仁や、スポ根系の展開を望んだ熱い人達の期待には添わなかったかもしれないが、理屈抜きに楽しい映画を!と望んだ自分は期待どおりの展開に大拍手を贈ってしまった。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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印象に残るシーンも多かった。まずは音楽室での初めての合奏シーン。ほとんどがかじりたてという楽器を手にお世辞にも上手いとは言えない演奏をするのだが、その目や笑顔の輝きにはドキッとするものがあった。その笑顔があってあの(吹奏楽部が戻っての)号泣シーン。ああ、ダメダメ。その時点でもう完全に感情移入してしまっている自分があった。また、川原での友子と拓雄のジョイント・シーンにもニヤッとしたし、クライマックスの東北音楽祭のシーンも分かってはいるものの、気持ちいい涙を流すことができた。そして最後、このドラマを見事に締めくくったあのストップ・モーション。いやぁ、もう降参。
確かにそれ以外のシーンには現実を考えるとおかしな展開も多いのだけれど、それはもう映画を盛り上げるための手段なのだと完全に割り切って楽しんでしまった。
いろいろ書いたけれど、結局は女子高生役のみんなが猛練習の末自演したあのビッグ・バンド・ジャズが本当に気持ちよかったということ。その一点でも個人的には大満足だし、この気持ちよさを感じられてこそ矢口史晴の映画を観に行った甲斐があったというもの。
文句なし! 満点!
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