[コメント] ボーン・スプレマシー(2004/米=独)
気がついたら背中がシートから浮いていた。そう興奮の連続だったのだ。素晴らしい映画にかぎっての事だが、映画館を出た後かならず見慣れた風景が違って見える。トイレに入った時、後ろの男に全神経を集中し警戒してしまった。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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今回は風景を楽しむどころじゃ無かった。緊張の連続、前回よりスリリング度は増し、最初から最後まで本当に目が離せない。最近の映画のクソCM風で言ったら「マジ最高でした!」とバカみたいに言っている自分がいるだろうと思うぐらい素晴らしい作品だった。
前作と表情が違う。
訳の分からぬまま彼女を殺され、復讐と真相の謎を探るジェイソン。圧倒的に不利な状況の中、自ら乗り込んで行く。なんて男だ! 彼は徹底した殺人マシーン、当然感情なんか出しやしない。しかし追われる中時折見せる哀しい表情に僕の心がキュッとなる。[ なんとかくぐり抜けてくれ!」しかし僕の心配などいらないぐらいに彼は足を打撲し、肩?を撃たれながらも、しっかり地図とアルコールを取りこの場の危機をくぐり抜ける。
この映画の醍醐味はプロとプロが互いにしのぎを削りながらリアルな情報戦を繰り広げられるのが最大の魅力。他のアクション映画とくらべ極端に発砲が少ない。それがやたらリアルに感じる。落ち着きのないカメラがより効果を上げている。カーアクションなどやたら生々しい。僕の中では近年まれに見る傑作である。
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