[コメント] ミリオンダラー・ベイビー(2004/米)
今更気付いたけれどもクリント・イーストウッドは、
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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「やむを得ず殺さなければならない立場の人間もいる」というものを描く。『許されざる者』とか、『ミスティック・リバー』とか(彼の作品はあまり観ていないのでそのくらいしか知らないけれども)。彼は「殺さなければならない立場の人間もいる」、そしてそれを理解する立場で描く。『ミスティック・リバー』では説得力を持たせる事に失敗していたと思うのだけれど、『許されざる者』と『ミリオンダラー・ベイビー』では成功している。と思う。これだけ評価されているのだから。でも自分としては彼のその姿勢が好きではない。最近それに気付いて彼に対して「ちょっと待った」と思う。
『ミリオンダラー・ベイビー』では、「これだけ悲惨で残酷なんだもの。そういう立場だって許されるだろう。」という印象。前半散々盛り上げておいて後半突き落とし、「これだけ悲惨で残酷」を強調するそのやり方は共感を得るのに効果的かもしれないけれども、いやらしくも感じてしまう。何より、彼は一体どうしてそれを描くのに拘るのだろう。
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