[コメント] スター・ウォーズ エピソード3 シスの復讐(2005/米)
映画を見終った人むけのレビューです。
これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。
長文になってます、何せ「SW」ですから…(苦笑)。
20世紀FOXのファンファーレが始まると、いよいよ「さあ、SWだ!」と気分は高まります。アメリカとか東京の先行とでは、このオープニングで大歓声が起きるものらしいですが、地方都市なんかではそんな映画鑑賞の仕方などは望むべくもなし。実は今回の鑑賞は周りに外国人の方達が数人座っていたのですが、SWのテーマ曲がかかった時、小声で遠慮深げに「ウォーーッ」と囁いていたのが微笑ましかったです。
・いきなり冒頭からハイテンション!オビ=ワンとアナキンの分離主義者達との空中戦のスピード感!「ジェダイの帰還」のドッグファイトにも当時は驚いたものですが、今作はそれを遥かに凌駕しています。ただしやはり殆どがCGのために、どうにも軽く感じられてしますのが致し方ないところ。
・ドゥークーとジェダイ二人のバトル!「クローンの攻撃」に続き、今回もオビ=ワンはあっさり退場。どうもこの人肝心な時に弱過ぎ(笑)。そしてアナキン、3年間の間にどれだけ技術UPしたのか、強すぎ。あっさりドゥークーの首をスパン!パルパティーンの台詞に「えっ、そんなぁ」という表情をするドゥークーが哀れ…。ストーリーのためとは言え、C・リーは少し勿体無い使われ方ですね。
・アニメ「クローン大戦」で圧倒的な強さを示したグリーバス将軍。映画では結構弱っちいです。最後もオビ=ワン一人にやられちゃうし。もう少し存在感が欲しかった。この映画一篇で捉えるならば、物足りない役どころでした。
・チューバッカ登場!でも殆どファンサービスのためだけ、という印象。これは拍子抜けでした。ウーキー族も登場する意味が果たしてあったがどうか…。しかし「ジェダイの帰還」でウーキー族を登場させたかったけど、断念して代わりにイウォーク族を登場させたルーカスですから、何としても今作にはウーキー族を!だったんでしょうなあ。
・いよいよ真の顔を見せるパル=シディアスですが、ライトセーバーの腕はイマイチか?それともメイスが強すぎるのか?はたまたアナキンに一線を踏み越えさせようと、わざと醜態をさらしたのか?終盤のヨーダとの戦いでは強さを見せるので、やっぱり策略だった気もしますね。あの醜い顔になったのも一応説明はつきます(?)が、どうも「ジェダイの帰還」より丸顔過ぎる気が…。この後の帝国運営の激務で痩せたんでしょうか(笑)?
・で、いよいよアナキンが暗黒面に堕ちます。まあそれなりにそこまで葛藤は描いてますが、どうもあっさりし過ぎた感が。パンフ読むとルーカスは「変化は強烈な一瞬で起こる」と言ってますが、ここは個人的にもう少し時間をかけて、じっくり描いて欲しかったです。まあそんな深い演出をルーカスに期待するのが間違ってるのかも…。
・で、ジェダイ大虐殺です。これも非常にあっさり。どうせだったらもっと後味悪くなるくらい描いても良かった、と思うのは私だけ?まあアメリカでレーティングがもっと高くなったら、売り上げにも関わってくるから仕方ないか、とも思いますが。
・いよいよオビvsアナキン。今作の全体のライトセーバーバトルのシーンに言えますが、早過ぎて何がどうなってるかイマイチ分かりません。アップが多かったのも一因になってますね。もう少し引きのショットも欲しかった。オビを上回る強さを見せていたアナキンが何故かオビに負けてしまいます。その直後のオビの「お前は選ばれし者だったのに!」からの一連の台詞が心を打ちます。また目を血走らせるアナキンがが凄まじい形相で「お前を恨む!」と絶叫するシーンも印象的。H・クリステンセンは好演だったと思いました。
・双子を出産し、息絶えるパドメですが、いつの間に名前考えてたんでしょうねえ(笑)。双子のアップで私も「これがあのルークに…レイアに…」と思い、少しウルウル。今作のN・ポートマンはあまり綺麗に思えるシーンはなかったです。コルサントの自宅バルコニー(?)でのシーンなんか、「うわ、結構ブサイク…」と思ったくらい。残念。
・ルークが叔父に預けられ、タトゥイーンの二重太陽で終わるエンディングには感激。「ルーカス分かってるなあ」と。 このエンディングですから、「新たなる希望」が見たくなるのは致し方ないところ。実際家帰ってから3時まで見ちゃいました。
テンポがいい、というより展開が性急過ぎ&「全ての謎に応えた」というのはどうかな?という気もしますが、上手く旧三部作にリンクさせてくれて安心。全体的に満足です。アメリカで公開された時は「うわぁ早く見てえなぁ」。でも日本公開が近づくにつれて、徐々に「終わってしまうんだ」という微妙な感情が。で、鑑賞後には虚無感がありました。小学生時に「新たなる希望」を劇場で見て以来、30年近く追っかけてきたシリーズですからね。これはSWに思い入れのある人なら理解出来るはず。
しかしまだ全てが終わったわけではないです。いえいえTVシリーズのことじゃなです。ペプシのボトルキャップ…。暗黒面の夏が始まろうとしています(笑)。
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