[コメント] 野良犬(1949/日)
空間恐怖症気味に、あらゆる場面に音楽(か、音)が挿入される映画であるのに、ちっともあざとさやイヤラシサが感じられない。
感じるのはタダ、「東京人」である巨匠黒澤のスタイリッシュで垢抜けた、「スタイリスト」と呼んでも差し支えないくらい洒落のめしたハイセンスな感覚だけである。
オープニングからラストまで、一気に緊張感を持続させながら、見る者を引き込む演出。 ハラハラドキドキのサスペンスの連続。
トマトに泣いた。「カボチャ畑」に心底微笑んだ。 「楽しいわっ!楽しいわっ!!」に思わず感動。
生まれて初めて巨匠黒澤の凄さを思い知る。
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