[コメント] マッチポイント(2005/英=米=ルクセンブルク)
ウディ・アレンはスカーレット・ヨハンソンに恨みでもあるのかと言いたくなるような映画。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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いかにもアレンらしい、ソツのない映画づくりで、最後の指輪の使い方なんかはグゥの音もでないうまさに感心させられた。またロンドンと別荘地など洒落た絵作りでさすがだなあとも思わせる。
同時に、非常にはっきりとしたイギリスの階級間の差、端的に言えば、幸せになるために必死になって努力しなければならないクリスとノラと、幸せになるためにはただ待ってさえいればよいクロエたちとの、本人たちも意識していない(クリスの方は違うかも知れないがクロエたちはまちがいなくそうであろう)けども、あまりに冷厳な現実を描いていみせているようで、お洒落な映画の後ろにウディ・アレンの底意地の悪さが垣間見えるような映画だった。
ただ、その底意地の悪さをスカーレット・ヨハンソンに一身に押し付けたような気がしないでもない。あまりにセクシーで魅力的な彼女の姿を見ると、つい、彼女の肩をもってアレンにあんまりじゃないかと悪態の一つでもつきたくなるような、そんな映画であった。
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