[コメント] プラダを着た悪魔(2006/米)
ファッション誌業界で働く人々を通して、仕事が人を生かすということを考えさせられた。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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ミランダの片腕を演じるスタンリー・トゥッチが、「彼女(ミランダ)は彼女の仕事をしてる」とアンディに言う場面…認められたければ、何をおいても自分の仕事をやり抜くべき。外見を磨くことも仕事のうち、本来の志望と違っても、今必要なことを知る、この辺が前半のハイライト。やるべきことを知った人間の肝の据わりようが、垢抜けたアンディの装いに見て取れた。
ミランダを演じるメリル・ストリープは、もう磐石の態勢。彼女のしぐさや表情の一つ一つから目が離せず、ほとんど彼女が主役に思える。信用をかちとったアンディに見せる、繊細な女性らしい、また母親としての顔。やや紋切りながらも、ツボを押さえた演出だった。 そして”Everybody wants to be us.”というせりふ。そう言った後に、アンディの選択を知ってふと静止するのは、唯一と思っていた価値観を揺るがされた驚きだっただろうか。ラスト、観客に見せる笑みは、その驚きさえも楽しんでいるように見えた。
本来の主人公となるべき”エム”エミリーが張り通した女の意地にも唸らされ、それぞれの仕事をして輝くヒロイン達がとても魅力的だった。
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