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[コメント] ジャイアンツ(1956/米)

これだけの長尺でありながら『風と共に去りぬ』などと比べるとスケール不足は否めないが、これはこれで愛すべき映画。ロック・ハドソン演じる気のいいテキサス親爺が実に微笑ましい。
緑雨

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
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保守的でマッチョなポリシーに染まりながらも、情とリベラルさを芯に持ち、不正に対しては拳ひとつで立ち向かう。ラスト前のハンバーガーショップでの拳闘シーンは感動的だ。

そんなハドソンを一瞬で見初めたエリザベス・テーラー。彼女の強さと美しさが作品を通底して支える。二人が寄り添い深い絆を確かめ合うソファでのラストシーンはとてもよい。

ジェームズ・ディーンに関しては、功成り哀しく年を取ってからの破滅的で屈折した演技ぶりがたいへん面白い。ややキャラクタ作りが混乱している気もするが。

惜しむらくは全体に演出の強度が低い点。例えば油田が噴出する場面なんて、もっと強烈に撮ってほしい。

(評価:★4)

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このコメントを気に入った人達 (6 人)動物園のクマ[*] ナム太郎[*] ゑぎ[*] 3819695[*] ジェリー[*] けにろん[*]

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